カテゴリー Ⅰ 日本建築学会計画系論文集第 81 巻第 730 号,2673-2682,2016 年 12 月 J. Archit. Plann., AIJ, Vol. 81 No. 730, 2673-2682, Dec., 2016 DOI http://doi.org/10.3130/aija.81.2673 食と景観のテロワールを考慮した地域づくり手法の構築 - 干しいも産地である茨城県ひたちなか市を対象として - THE DEVELOPMENT OF A COMMUNITY-BUILDING METHOD CONSIDERING TERROIR BETWEEN FOOD AND LANDSCAPE - A case study for dried potato production in Hitachinaka city, Ibaraki - 熊澤貴之 *, 木村明日香 ** ***, 一ノ瀬彩 Takayuki KUMAZAWA, Asuka KIMURA and Aya ICHINOSE Abstract: The present study investigated the natural environment, including factors such as food and landscape, as a case study for dried potato production in Hitachinaka City, Ibaraki, Japan. Surveys revealed that the environmental factors considered for suitable production and subsistence of sideline and core businesses. From the survey, the important factors for production behavior included the slicing and arranging of potatoes, cultivation of Tamayutaka seeds, seedling cultivation in Satsumashiro, hanging out in sunlight, collaboration and the landscape, to construct a collaborative platform to share images of food and scenery, to consider a regional coordinator, and to study information transmission techniques. Keywords:Dried potato production, Production environment, Production behavior, Cultural landscape 本研究の一部を大会学術講演会 ( 干しいも産地における景観環境要素の抽出 - 茨城県ひたちなか市を対象として -, 日本建築学会学術講演梗概集,pp.47-48,2015.9) にて発表した * 茨城大学工学部准教授 博士 ( 工学 ) Assoc. Prof., College of Engineering, Ibaraki University, Dr.Eng. ** 宮本建築アトリエ修士 ( 工学 ) Miyamoto Architect Atelier, M.Eng. *** 茨城大学工学部助教 博士 ( デザイン学 ) Assist. Prof., College of Engineering, Ibaraki University, Dr.Design 2673
テロワール : 食を生産する地域固有のもの 生産環境 生産行為 歴史 地勢 気候 土壌 土地, 空間利用 生産工程 生活文化 生きた景観 食に関する文化的景観 第 2 章 生産環境に関する文化的景観 生業の歴史 地勢 気候土壌の抽出 (2.3) 干場の配置と農家の規模からみた空間利用 (2.4) テロワールを考慮した文化的景観の抽出 第 4 章食と景観の地域マネジメント 第 6 章本研究のまとめ 対象者ひたちなか市の干しいも農家配布期間 2014 年 9 月 11 日 ~18 日配布 2014 年 9 月 30 日郵送締め切り調査方法アンケート調査 ( 戸別手渡し配布 郵送回収 ) 実施状況配布数 :500 軒回収部数 :90 部回収率 :18% 第 3 章 生産行為に関する文化的景観 伝統的生産工程の変化と土地に合わせた工程 (3.2) 生産農家の暮らし方からみた生活文化 (3.3) 農家の考える課題と食と文化的景観への関心 (4.2) ひたちなか市における食と景観の地域づくりの評価 (4.3) 茨城県 質問内容 第 5 章ひたちなか市の食の文化的景観を考えた地域づくり ひたちなか市 N 0.5 1 高野 高場地区 [ 質問 1] 干しいもを始めた 1 代目の職業を回答して下さい [ 回答 ] 1. 農家 2. 漁師 3. 水産加工関係 4. その他 [ 質問 2] 干場の場所について回答して下さい ( 主なもの 1 つに ) [ 回答 ] 1. 主屋と隣接していない場所 : 独立型 2. 敷地内の庭先 : 庭先型 3. 主屋と隣接した畑 : 隣接型 [ 質問 3] いもの収穫量を袋の数で回答して下さい [ 回答 ] 1.100 袋未満 2.100~300 袋未満 3.300~500 袋未満 4.500~1000 袋未満 5.1000 袋以上 回答で 1 と 2 は小規模 3 と 4 は中規模 5 は大規模農家とした [ 質問 4] 原料いもの栽培品種を最大 3 つ回答して下さい [ 質問 5] 販売方法について回答して下さい ( 主なもの 1 つに ) [ 回答 ] 1. 直接販売 2. 委託販売 ( 直売所 ) 3. 問屋 JA に販売 4. その他 3km 馬渡地区阿字ケ浦地区 部田野地区 2674
生業の歴史字ケ浦地区地勢生業の歴史部田野地区地勢生業の歴史地勢生業の歴史地勢積低地からゆるやかな台地へと続く一帯に形成されている 気候馬渡地区高野 高場地区ひたちなか明治 41 年 茨城県で初めて干しいも生産が始まる 太平洋に面していることから かつおの一本釣りやいわし漁が盛んで 半農半漁の生活だった 昭和初期には海水浴場ができ 観光業でも栄えた 干しいも生産は 農家や水産加工業者の冬の副業の他 夏場 民宿や海の家を経営する人の副業として普及した 阿ひたちなか市の北東部に位置する 東は太平洋 南西部一帯は畑作地帯 北部には水戸射爆撃場であった広大な砂丘地が広がる 大正 5 年頃から干しいも生産が普及する 生業は主に畑作を中心とする農業で 主要農作物は 水稲 陸稲 麦類 甘藷 ばれいしょ ごぼう等であった 畜産関係では養豚業も行っており 豚肉の生産でも盛んだった 干しいも生産は農家の農閑期の副業として普及した ひたちなか市の南東部に位置する 小さな集落が南方水田の沖 明治 42,3 年頃から干しいも生産が始まる もともと砂質土が多く 水田が作れず貧窮した村だったため いち早く干しいもが農家の副業として普及した そのため大正 9 年頃 茨城県で生産量が 1 位になり 同年 前渡村甘藷切干製造組合 が設立された 現在も農家の副業ではあるが 干しいも生産が主な生業となっている農家が多い ひたちなか市の東部側に位置する 県道 351 線沿いには住宅が並び 畑地と住宅が混在ししている 西部は戸建住宅地が広がる 大正 13 年頃から干しいも生産が普及する 主要農作物は大麦 小麦 陸稲 主要畑作物は大豆だった 高野は農家の副業としてたばこを中心にした工芸作物の販売が盛んだった そのため 現在もたばこ乾燥機を 原料いもの保管場所として使用している農家が存在している 昭和初期 大旱ばつで陸稲が潰滅的打撃を受けてから干しいも生産が盛んになった ひたちなか市の北西部に位置する 北は東海村に接し 東部には一部畑作地帯が広がる 中央に常磐線が通り 住宅地や工業団地が広がる 夏は降水量は多いが 冬場は強い風が吹き 乾燥した晴れ間が続く気候 土市壌窒素成分や水分が程よく含まれている さつまいも生産に適した黒土 ( クロボク ) といわれる黒い色をした腐植質の火山灰土壌 ひたちなか市の 8 割に分布している 阿字ケ浦 部田野 馬渡 高野 高場 4% 11% 8% 23% 85% 100% 92% 77% 農家 漁師 水産加工 その他 独立型 隣接型 主屋 主屋 干場 主屋 干場 干場 敷地 敷地 敷地 庭先型主屋と干場の配置干場が主屋の敷地と分離 阿字ケ浦 部田野 馬渡 高野 高場 25% 39% 37% 干場が主屋の敷地内に存在 33% 67% 39% 22% 19% 44% 75% 独立型 庭先型 隣接型 2675
阿字ケ浦 4% 52% 44% 部田野 12% 25% 63% 馬渡 9% 36% 55% 高野 高場 21% 50% 29% 小規模中規模大規模 阿字ケ浦地区 部田野地区 地区特有の景観が見られるエリア 凡例 : 対象者 期間 調査方法 質問内容 3 月 5 月 ~ 10 月 11 月 12 月い~ 2,3 月 馬渡地区 もの栽培 収穫 保管加工民宿との生業の形態が見られるエリア 県道磯崎港線 地域全体で畑作を中心とする農業を行う形態 地区特有の景観が見られるエリア 干しいも農家 県道 351 号線 各地区の範囲 対象である 4 地区の農家 36 名 ( 各地区 9 名づつ ) 2014 年 11 月 24 日 ~12 月 28 日 ヒアリング調査 [1] いもの栽培から干しいもが出来るまでの一連の工程内容 [2] 伝統的工程を続けている要因 現在の工程に変化した要因 [3] 年間を通した干し芋農家の暮らし方 地区特有の景観が見られるエリア 地域全体で稲作を中心とする農業を行う形態 高野 高場地区煙草乾燥機が残り過去の生業が見られるエリア 地区特有の景観が見られるエリア 0100 500 地区特有の景観が見られるエリア 工程 伝統的生産工程の内容 現在の工程の内容 1 品種の選択 タマユタカ 紅はるか等の多品種化 2 苗の栽培 サツマシロでの栽培 (8) ビニールハウス内での栽培 (27) 3いもの栽培 麦間栽培 (2) さつまいものみ栽培 (34) 4 収穫 手作業で掘り起こし収穫 (0) 機械により掘り起こし収穫 (36) 5キュアリング なし (12) 定温倉庫, 簡易キュアリング (24) 6 保管 いも畑の穴の中での保管 (0) 倉庫, ハウス, 庭先での保管 (36) 7 選別手作業での選別 (10) 8 洗浄手作業での洗浄 (5) 洗浄選別機の導入 (25) 9 蒸かし 竃で薪を使用 (1) ボイラーの使用 (35) 10 皮むき 竹べらの使用 (0) 鎌かナイフの使用 (36) 11スライス 12 並べ つき台でのスライス手作業での並べ (36) (36) 13 乾燥 素干しでの天日干し (7) ハウス内での天日干し機械乾燥 14 販売 問屋への販売 直接販売 ひたちなか市の地勢 気候 土壌に合わせた生産工程 () 内はヒアリング調査結果の農家数 N 1000m (24) (5) 2676
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2678 3 月 4 月 5 月 ~ 10 月 11 月穫 保管 12 月 1 月 2 月 原料いもの栽培加工冬の加工作業に備える休養期間であり 農業研修やゴルフ等の行楽に出かけている 干しいも生産農家の休養期間 農機具は高価なため 共同で購入し作業を共同で行っている生産農家も存在する 生産農家同士のコミュニティの形成収穫と加工作業で 近隣の稲作農家や外国人労働者 友人の主婦等を臨時雇用 または 家族や親戚に手伝ってもらう 毎年集まり顔を合わせる独特なコミュニティの形成収日が出る前までの作業があるため朝方午前 2,3 時から活動が始まり 夕方 17 時頃まで行う 冬場の干しいも農家 1 日の生活スタイル この時期になるとみんなの顔が見れて 世間話をしながら作業出来るから良い (D-2) から この時期の農家からは 蒸かしたいもの香りと共に 活気ある話し声等が聞こえる 目に見えない要素を含む地域資源 作業領域では手作業では すだれを 2 人で運び広げる活動や 1 枚々干しいもを裏表返す活動等が見られる 作業領域内で見られる農家の暮らしぶり
対象者 期間 調査方法 質問内容 ストーリーづくり 食 食 食 景観人 景観人 景観人 住民住民住民や自治体が自ら掘り起こし 結びつけ地域の魅力や価値 地元の人が消費者や観光客に伝える ( は本研究で新たに加えた点 ) 食と景観の地域づくりで重要な 5 つの項目 1. 地域の魅力を伝える人材の育成 2. 連携プラットフォームの構築 3. 地域コーディネーターの検討 4. 食と景観の情報発信手法の検討 5. 対象者干しいもの関係組織の方 5 名期間 2014 年 12 月 8 日 ~16 日調査方法ヒアリング調査 質問内容 対象地区農家 36 名 2014 年 11 月 24 日 ~12 月 28 日 ヒアリング調査 [ 質問 1] 干しいも農家の考える課題 [ 質問 2] 食と景観の取組みへの関心について 阿字ケ浦 部田野 馬渡 高野 高場の各地区 9 名づつ行った 属性は 40~80 代 男性 33 名 女性 3 名となっている また ヒアリング結果である農家の発言はカギカッコで示す 関心がない関心がある 12% 意見どちらかといえば関心がない 15% 38% 9% [ 質問 1] 地域ガイドの存在 26% [ 質問 2] イメージの共有の場の存在 [ 質問 3] 地域コーディネーターの存在 [ 質問 4] 食と景観に関する取組み 情報発信 どちらかといえば関心がある どちらでもない 当たり前の風景になってしまっているため 考えたことがない ひたちなか市の特徴的な景観だということは分かってはいるが 自分はこの時期生産することで精一杯で この景観を活かして何かすることは難しい 組織 組織組織共有の場 2679
質問回答質問回答質問回答質問回答1 地域の魅力を伝える人材の有無 専属の地域ガイドの存在は無く 農政課の役員が行っている ( 協議会 ) 時期的産業であり 生産農家が行うのは難しい 場を作り専業じゃない人にやってもらう ( 茨城中央ほしいも協同組合 ) 県外からの視察の際等 農協の干しいも担当の人が案内している ( 常陸農業協同組合 ) 集荷販売業者の中でも 年齢の若い方に頼んでやってもらっている ( ひたちなか商工会議所 ) 2 イメージを共有する場の有無 年に 5 回総会は行われているが 意見 イメージの共有はできていない 立場の違いもあり 皆一方的な発信になっている ( 協議会 ) 定期的に総会を行っている ( 茨城中央ほしいも協同組合, ほしいも学校 ) 関係している総会には参加している ( 常陸農業協同組合, ひたちなか商工会議所 ) 3 地域コーディネーターの有無 ひたちなか市の他の地域資源をからめて地域をコーディネートするマーケティングのプロが 生産農家の主体団体を支えるような関係の DMO の必要性を認識 ( 協議会 ) 4 食と景観に関する取組みについて 地域ブランドや地域イメージの向上のためには 歴史 環境 景観等に関する独自性のある地域資源の活用は重要だと思っているが 現在は行っていない ( 協議会 ) 産地維持のためにも第 3 者や民間企業等が生産農家や消費者に干しいもの良さを伝えていかないといけないと思っている ( 茨城中央ほしいも協同組合 ) リーフレットに加工風景の写真と説明を載せている 加工風景を消費者に知ってもらうことで 手作業で作っている情報発信にもなる 値段の意味を理解してもらいたい ( 常陸農業協同組合 ) 書籍 HP に加工風景の写真と説明を載せている ( ほしいも学校 ) 加工工程の見学と体験事業を行っている ( ひたちなか商工会議所 ) 食を生産する地域固有のもの : テロワール に着目 2 章生産環境に関する文化的景観 生業の歴史 地勢, 気候, 土壌 土地利用, 空間利用の抽出 4 章 生産工程 生活文化の抽出 食と文化的景観の地域マネジメント 3 章生産行為に関する文化的景観 食に関する文化的景観のイメージを共有する場づくり 食と景観を地域資源として位置づけ地域で共有すること 生業や文化的価値の保全, 継承のための政策の検討 歴史や生産方法等を合わせた情報発信手法の検討 地域の魅力を伝える地域ガイドの育成 自治体と協同で地域づくりが行える地域コーディネーターの検討 2680
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THE DEVELOPMENT OF A COMMUNITY-BUILDING METHOD CONSIDERING TERROIR BETWEEN FOOD AND LANDSCAPE - A case study for dried potato production in Hitachinaka city, Ibaraki - Takayuki KUMAZAWA *, Asuka KIMURA ** and Aya ICHINOSE *** * Assoc. Prof., College of Engineering, Ibaraki University, Dr.Eng. ** Miyamoto Architect Atelier, M.Eng. *** Assist. Prof., College of Engineering, Ibaraki University, Dr.Design The present study investigated the natural environment, including factors such as food and landscape, as a case study for dried potato behavior included food production processes and agricultural living conditions. In addition, a community-building method based on the natural Surveys revealed that the environmental factors considered for suitable production and cultivation conditions included the sea breeze the survey, the important factors for production behavior included the slicing and arranging of potatoes, cultivation of Tamayutaka seeds, seedling construct a collaborative platform to share images of food and scenery, to consider a regional coordinator, and to study information transmission techniques. (2015 年 12 月 10 日原稿受理,2016 年 9 月 12 日採用決定 ) 2682