<4D6963726F736F667420576F7264202D20959F89AA8D5D9168838A83548343834E838B8CF097AC875595F18D908F91816993FA95B68DC58F4994C5816A2E646F63>

平 成 23 年 度 インフラ システム 輸 出 促 進 調 査 等 委 託 費 自 治 体 間 ( 福 岡 県 - 江 蘇 省 ) 連 携 に よる 循 環 型 都 市 協 力 推 進 調 査 事 業 報 告 書 平 成 24 年 3 月 経 済 産 業 省

目 次 I. 調 査 概 要... 1 I-1. 背 景 と 目 的... 1 I-2. 調 査 概 要... 2 I-3. 調 査 体 制... 3 I-4. 調 査 スケジュール... 4 II. 江 蘇 省 におけるリサイクルのニーズ... 6 II-1. 政 策 及 び 法 律... 6 II-2. 処 理 及 びリサイクル 状 況... 10 III. リサイクル 技 術 の 開 発 動 向... 55 III-1. 下 水 汚 泥 処 理 リサイクル 分 野... 55 III-2. エッチング 廃 液 の 処 理 リサイクル 分 野... 62 III-3. その 他 (めっき 廃 水 スラッジの 適 正 処 理 金 属 再 資 源 化 技 術 )... 67 IV. 事 業 化 可 能 性 の 検 討... 70 IV-1. 下 水 汚 泥 処 理 リサイクル 等 分 野... 70 IV-2. エッチング 廃 液 処 理 リサイクル 分 野... 80 IV-3. その 他... 86 V. 福 岡 県 - 江 蘇 省 連 携 による 循 環 型 都 市 協 力 推 進 に 向 けて... 87 VI. 現 地 調 査 委 員 会 人 材 研 修 等 の 実 施 概 要... 90 VI-1. 現 地 調 査 中 国 側 検 討 会 議... 90 VI-2. 人 材 研 修... 102 VI-3. 国 内 検 討 会 議... 104 VII. 参 考 資 料... 112 VII-1. 江 蘇 省 循 環 経 済 発 展 計 画 ( 江 苏 省 循 环 经 济 发 展 规 划 )... 112 VII-2. 江 蘇 省 第 十 一 次 環 境 保 護 五 ヶ 年 計 画... 131 VII-3. 無 錫 市 厨 芥 廃 棄 物 管 理 弁 法 ( 无 锡 市 餐 厨 废 弃 物 管 理 办 法 文 )... 173

福 岡 県 - 江 蘇 省 連 携 によるリサイクルビジネス 交 流 可 能 性 調 査 国 内 検 討 会 議 委 員 名 簿 委 員 井 尻 潤 福 岡 県 環 境 部 環 境 政 策 課 企 画 広 報 監 委 員 谷 山 隆 一 福 岡 県 環 境 部 環 境 政 策 課 国 際 環 境 協 力 班 技 術 主 査 委 員 西 岡 貴 弘 福 岡 県 商 工 部 国 際 経 済 観 光 課 海 外 ビジネス 支 援 係 主 任 主 事 委 員 江 﨑 雅 彦 福 岡 県 商 工 部 国 際 経 済 観 光 課 企 画 監 委 員 宮 崎 俊 太 郎 財 団 法 人 福 岡 県 環 境 保 全 公 社 リサイクル 総 合 研 究 センター 副 センター 長 委 員 鐘 ヶ 江 繁 光 株 式 会 社 アステック 入 江 常 務 取 締 役 委 員 中 園 英 司 エコステージエンジニアリング 株 式 会 社 代 表 取 締 役 オブザーバー 小 林 雅 明 経 済 産 業 省 産 業 技 術 環 境 局 リサイクル 推 進 課 課 長 補 佐 オブザーバー 執 行 薫 経 済 産 業 省 産 業 技 術 環 境 局 リサイクル 推 進 課 調 査 一 係 長 オブザーバー 伊 見 浩 太 郎 福 岡 県 環 境 部 環 境 政 策 課 国 際 環 境 協 力 班 企 画 主 幹 オブザーバー 細 迫 美 晴 福 岡 県 環 境 部 環 境 政 策 課 国 際 環 境 協 力 班 主 事 オブザーバー 竹 下 暁 福 岡 県 商 工 部 国 際 経 済 観 光 課 海 外 ビジネス 支 援 係 長 オブザーバー 吉 田 隆 造 財 団 法 人 福 岡 県 環 境 保 全 公 社 国 際 環 境 人 材 研 修 センター 研 修 センター 副 長 オブザーバー 川 原 賢 二 財 団 法 人 福 岡 県 環 境 保 全 公 社 リサイクル 総 合 研 究 センター 研 究 開 発 課 長 オブザーバー 鹿 毛 久 史 福 岡 県 上 海 事 務 所 所 長 オブザーバー 星 野 王 子 上 海 入 江 環 境 科 技 有 限 公 司 営 業 経 理 事 務 局 清 水 孝 太 郎 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 株 式 会 社 環 境 エネルギー 部 主 任 研 究 員 事 務 局 佐 々 木 創 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 株 式 会 社 環 境 エネルギー 部 副 主 任 研 究 員 事 務 局 小 川 拓 哉 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 株 式 会 社 環 境 エネルギー 部 研 究 員 事 務 局 高 橋 渓 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 株 式 会 社 環 境 エネルギー 部 研 究 員 事 務 局 通 訳 松 下 丹 紅 株 式 会 社 松 下 日 中 ビジネスサポート 代 表 取 締 役 社 長

I. 調 査 概 要 I-1. 背 景 と 目 的 平 成 23 年 3 月 3 日 に 福 岡 県 環 境 部 長 と 中 国 江 蘇 省 環 境 保 護 庁 長 との 間 で 環 境 保 護 友 好 交 流 協 力 協 定 が 締 結 され 今 後 両 者 間 において 環 境 人 材 交 流 の 促 進 環 境 技 術 交 流 の 促 進 環 境 産 業 交 流 の 促 進 を 目 指 すことが 合 意 された その 際 江 蘇 省 環 境 保 護 庁 長 より 江 蘇 省 が 際 立 った 課 題 を 抱 えている 分 野 について 重 点 的 に 福 岡 県 と 交 流 協 力 したいとの 発 言 があり 汚 泥 処 理 等 について 先 進 的 なリサ イクル 処 理 技 術 の 紹 介 等 の 要 望 があった 他 方 平 成 22 年 度 の 福 岡 県 - 江 蘇 省 連 携 におけるリサイクルビジネス 交 流 可 能 性 調 査 では 福 岡 県 に 蓄 積 された 技 術 のうち 江 蘇 省 内 での 普 及 が 見 込 まれ る 技 術 として 電 子 基 板 エッチング 廃 液 の 適 正 処 理 リサイクル 技 術 めっき 廃 水 スラッジの 適 正 処 理 金 属 再 資 源 化 技 術 などがあることを 確 認 した これら 技 術 の 関 連 産 業 が 集 積 する 無 錫 市 を 対 象 として 基 礎 調 査 ビジネスモデルの 検 討 を 行 ったところ 中 国 現 地 のニーズ 向 けに 改 善 の 余 地 が 残 されているものの 中 国 国 内 で 発 生 している 環 境 問 題 の 解 決 ならびに 新 たなビジネスの 可 能 性 が 示 唆 された また 中 国 側 からは 更 に 具 体 的 な 現 地 調 査 や 意 見 交 換 を 実 施 すべきとの 意 見 も 得 られた 昨 年 度 調 査 における 引 き 続 きの 課 題 として 中 国 現 地 における パートナー 企 業 の 具 体 化 中 国 現 地 におけるリサイクルのニーズ 精 査 現 地 にお ける 廃 棄 物 の 処 理 コストや 回 収 ルートの 精 査 将 来 的 な 日 中 合 弁 事 業 の 立 ち 上 げ に 向 けた 人 材 育 成 が 示 された これらを 踏 まえ 本 事 業 では 下 水 汚 泥 等 リサイクル 処 理 エッチング 廃 液 等 の 適 正 処 理 リサイクル めっき 廃 水 スラッジの 適 正 処 理 金 属 再 資 源 化 などの 分 野 について 福 岡 県 が 有 する 技 術 の 導 入 可 能 性 を 調 査 検 討 した 江 蘇 省 におけ る 循 環 型 社 会 の 形 成 促 進 に 貢 献 しつつ 福 岡 県 をはじめとする 我 が 国 リサイクル 企 業 の 中 国 展 開 に 向 けた 土 台 づくりを 目 指 した 1

I-2. 調 査 概 要 本 事 業 では 中 国 江 蘇 省 を 対 象 として(1) 下 水 汚 泥 等 リサイクル 技 術 の 導 入 可 能 性 (2)エッチング 廃 液 等 のリサイクル 事 業 を 展 開 する 県 内 日 系 企 業 の 支 援 (3)めっき 廃 液 スラッジの 適 正 処 理 金 属 再 資 源 化 技 術 の 導 入 可 能 性 を 探 ると 共 に これらリサイクルの 取 組 みを 加 速 することを 目 的 とした(4) 廃 棄 物 の 適 正 処 理 リサイクルを 促 進 するための 人 材 育 成 を 行 った (1) 下 水 汚 泥 等 リ サイクル 技 術 の 導 入 可 能 性 調 査 (2)エッチング 廃 液 等 のリサイクル 事 業 を 展 開 する 日 系 企 業 の 支 援 (3)めっき 廃 水 ス ラッジの 適 正 処 理 金 属 再 資 源 化 技 術 の 導 入 可 能 性 調 査 (4) 廃 棄 物 の 適 正 処 理 リサイクルを 促 進 するための 人 材 育 成 ( 訪 日 招 聘 ) 現 地 調 査 中 国 側 会 議 : 無 錫 市 内 における 下 水 汚 泥 等 の 発 生 状 況 や 処 理 上 の 課 題 を 調 査 するほか 福 岡 県 内 企 業 にて 開 発 された 下 水 汚 泥 乾 燥 技 術 ( 油 温 減 圧 乾 燥 方 式 )(エコステー ジエンジニアリング: 福 岡 市 )の 導 入 可 能 性 を 調 査 検 討 した 無 錫 市 政 府 関 係 者 やパートナー 候 補 となる 企 業 との 意 見 交 換 を 行 った 国 内 会 議 : 中 国 市 場 への 技 術 展 開 に 向 けた 課 題 や 今 後 の 方 現 地 調 査 中 国 側 会 議 : 上 海 市 に 進 出 する 日 系 エッチング 廃 液 リサイクル 事 業 者 (アステック 入 江 : 北 九 州 市 )による 広 域 回 収 の 課 題 を 分 析 するほか 江 蘇 省 ( 蘇 州 市 無 錫 市 など)にお けるエッチング 廃 液 の 発 生 量 や 処 理 ニーズ またエッチング 廃 液 から 生 産 される 水 質 浄 化 剤 のニーズについて 調 査 を 行 っ た 蘇 州 市 無 錫 市 政 府 関 係 者 やパートナー 候 補 となる 企 業 との 意 見 交 換 を 行 った 国 内 会 議 : 蘇 州 市 や 無 錫 市 などといった 長 江 デルタの 一 角 を 構 成 する 江 蘇 省 南 部 を 対 象 とした 広 域 リサイクルビジネスの 可 能 性 について 検 討 を 行 った( 現 地 での 無 害 化 処 理 を 含 む) 前 年 度 の 継 続 調 査 として 無 錫 市 恵 山 区 ( 特 に 金 属 表 面 処 理 工 業 園 区 など)におけるめっき 廃 水 スラッジの 発 生 状 況 に 関 する 情 報 整 理 のほか スラッジの 適 性 処 理 可 能 性 福 岡 県 に て 開 発 された 技 術 の 導 入 可 能 性 (FS)を 整 理 した また 現 地 政 府 関 係 者 の 協 力 を 得 ながら 今 後 の 導 入 可 能 性 や 技 術 交 流 の 可 能 性 を 検 討 した 地 方 政 府 ( 江 蘇 省 環 境 保 護 庁 無 錫 市 政 府 環 境 保 護 局 など) 関 係 者 のほか 現 地 のパートナー 候 補 企 業 の 関 係 者 を 福 岡 へ 招 聘 し 座 学 講 習 県 内 事 例 の 視 察 広 域 リサイクルの 実 現 に 向 けた 日 中 連 携 のあり 方 について 意 見 交 換 を 行 った 2

I-3. 調 査 体 制 本 調 査 では 調 査 に 関 係 した 情 報 収 集 のほか リサイクルシステム(リサイク ル 企 業 によるビジネスモデル)の 検 討 を 行 うため 福 岡 県 関 係 者 や 地 元 企 業 関 係 者 などから 構 成 され 交 流 検 討 団 を 立 ち 上 げ 中 国 における 現 地 調 査 のほか ビ ジネスの 事 業 化 可 能 性 について 検 討 を 行 った 中 国 政 府 国 家 発 展 改 革 委 員 会 ( 資 源 節 約 環 境 保 護 司 ) 連 携 協 定 合 同 調 整 委 員 会 ( 日 中 3R 政 策 対 話 ) 日 本 政 府 経 済 産 業 省 産 業 技 術 環 境 局 リサイクル 推 進 課 江 蘇 省 政 府 環 境 保 護 友 好 交 流 協 力 協 定 福 岡 県 庁 環 境 保 護 庁 協 定 に 基 づく 交 流 環 境 部 環 境 政 策 課 無 錫 市 政 府 恵 山 区 政 府 その 他 市 政 府 意 見 交 換 意 見 交 換 商 工 部 国 際 経 済 観 光 課 参 加 交 流 検 討 団 業 務 委 託 企 業 廃 棄 物 処 理 リサイクル 事 業 者 下 水 汚 泥 エッチング 廃 液 めっき 廃 水 汚 泥 など 廃 棄 物 発 生 事 業 者 意 見 交 換 意 見 交 換 福 岡 県 庁 廃 棄 物 処 理 リサイクル 事 業 者 下 水 汚 泥 エッチング 廃 液 めっき 廃 水 汚 泥 など 事 業 事 務 局 参 加 交 流 検 討 事 務 局 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング ( 導 入 可 能 性 の 検 討 検 討 会 の 開 催 省 政 府 市 政 府 関 係 者 及 び 企 業 関 係 者 の 招 聘 など) 3

I-4. 調 査 スケジュール 調 査 期 間 中 都 合 5 回 の 現 地 調 査 及 び 中 国 側 委 員 会 を 行 い 地 方 政 府 関 係 者 と はのべ12 回 の 面 談 意 見 交 換 を 行 い 現 地 企 業 関 係 者 とはのべ16 回 の 面 談 意 見 交 換 を 実 施 した また 日 本 側 の 検 討 として のべ6 回 の 会 合 を 開 催 した 現 地 調 査 訪 日 招 聘 実 施 期 間 第 1 回 平 成 23 年 10 月 9 日 ~10 月 12 日 第 2 回 平 成 23 年 10 月 30 日 ~11 月 2 日 第 3 回 平 成 23 年 11 月 23 日 ~11 月 27 日 訪 日 招 聘 平 成 23 年 12 月 5 日 ~12 月 7 日 第 4 回 平 成 24 年 1 月 31 日 ~2 月 3 日 第 5 回 平 成 24 年 2 月 26 日 ~2 月 29 日 主 な 調 査 事 項 現 地 調 査 ( 上 海 入 江 JETRO 上 海 江 蘇 省 政 府 発 展 改 革 委 員 会 へのインタビュー) 中 国 側 会 議 ( 江 蘇 省 政 府 環 境 保 護 庁 無 錫 市 恵 山 区 政 府 無 錫 金 鵬 環 保 技 術 有 限 公 司 との 意 見 交 換 ) 現 地 調 査 ( 無 錫 福 峰 化 工 有 限 公 司 中 国 国 際 工 業 博 覧 会 出 展 企 業 ( 合 計 4 社 )へのインタビュー 中 国 側 会 議 ( 無 錫 金 鵬 環 保 技 術 有 限 公 司 無 錫 国 聨 環 保 能 源 集 団 有 限 公 司 との 意 見 交 換 ) 現 地 調 査 ( 無 錫 国 聨 環 保 能 源 集 団 有 限 公 司 南 京 国 際 環 保 産 業 博 覧 会 出 展 企 業 ( 合 計 10 社 4 地 方 政 府 )へのインタビュー) 中 国 側 会 議 ( 無 錫 市 恵 山 区 政 府 無 錫 国 聨 環 保 能 源 集 団 有 限 公 司 との 意 見 交 換 ) 現 地 視 察 ( 福 岡 県 下 水 道 公 社 御 笠 川 浄 化 センター 大 木 町 おおき 循 環 センターくるるん 福 岡 市 西 部 水 処 理 センター) 意 見 交 換 会 ( 無 錫 市 政 府 及 び 無 錫 国 聨 環 保 能 源 集 団 有 限 公 司 関 係 者 など) 現 地 調 査 ( 蘇 州 市 政 府 環 境 保 護 局 固 体 廃 物 管 理 セ ンター 昆 山 市 大 洋 環 境 浄 化 有 限 公 司 へのインタ ビュー) 中 国 側 会 議 ( 無 錫 国 聨 環 保 能 源 集 団 有 限 公 司 との 意 見 交 換 ) 現 地 調 査 ( 常 州 市 政 府 環 境 保 護 局 蘇 州 市 栄 望 環 保 科 技 有 限 公 司 昆 山 中 環 実 業 有 限 公 司 へのイン タビュー) 中 国 側 会 議 ( 無 錫 国 聨 環 保 能 源 集 団 有 限 公 司 との 意 見 交 換 ) 4

国 内 会 議 実 施 日 時 場 所 第 1 回 平 成 23 年 9 月 27 日 10:00~12:00 @ 福 岡 県 庁 会 議 室 第 2 回 平 成 23 年 10 月 25 日 10:30~12:00 @ 福 岡 県 庁 会 議 室 第 3 回 平 成 23 年 11 月 21 日 10:00~12:00 @ 福 岡 県 庁 会 議 室 事 務 会 合 平 成 23 年 12 月 26 日 10:00~12:00 @ 福 岡 県 庁 会 議 室 第 4 回 平 成 24 年 2 月 14 日 10:30~12:00 @ 福 岡 県 庁 会 議 室 主 な 議 題 今 後 の 調 査 の 進 め 方 スケジュール 中 国 における 下 水 汚 泥 処 理 の 動 向 中 国 におけるエッチング 廃 液 処 理 リサ イクルの 動 向 第 1 回 現 地 調 査 の 結 果 報 告 及 び 今 後 の 調 査 方 針 次 回 現 地 調 査 の 実 施 計 画 訪 日 招 聘 の 実 施 計 画 今 後 の 予 定 第 2 回 現 地 調 査 の 結 果 報 告 及 び 今 後 の 調 査 方 針 第 4 回 現 地 調 査 の 実 施 計 画 訪 日 招 聘 の 実 施 計 画 今 後 の 予 定 今 後 の 企 業 フォローアップ 報 告 書 ( 素 案 ) 今 後 の 企 業 フォローアップ 5

II. 江 蘇 省 におけるリサイクルのニーズ II-1. 政 策 及 び 法 律 1. 江 蘇 省 循 環 経 済 発 展 計 画 ( 江 苏 省 循 环 经 济 发 展 规 划 ) 江 蘇 省 における 循 環 経 済 社 会 の 推 進 方 向 性 を 示 すものとして 2005 年 4 月 に 公 布 された 江 蘇 省 循 環 経 済 発 展 計 画 ( 江 苏 省 循 环 经 济 发 展 规 划 )がある 本 計 画 は 江 蘇 省 内 における 循 環 経 済 の 発 展 状 況 ( 第 1 章 ) 循 環 経 済 の 発 展 に 向 けた 戦 略 ( 第 2 章 ) 基 本 方 針 ( 第 3 章 ) 重 点 目 標 ( 第 4 章 ) 重 点 項 目 ( 第 5 章 ) 支 援 体 制 ( 第 6 章 )に 関 する 記 述 から 構 成 されている( 図 表 1) 環 境 保 全 産 業 に 関 する 分 野 では ( 都 市 住 民 からの) 生 活 ごみの 資 源 利 用 促 進 排 水 処 理 および 廃 棄 物 の 適 正 処 理 に 関 する 水 準 向 上 リサイクル 産 業 の 市 場 化 促 進 等 が 挙 げられている 循 環 型 工 業 園 区 では 汚 水 の 集 中 処 理 やエネルギーの 集 中 利 用 廃 棄 物 の 園 内 リサイクルなどを 目 指 している 図 表 1 江 蘇 省 循 環 経 済 発 展 計 画 の 構 成 ( 関 連 部 分 の 細 分 類 を 抜 粋 ) 第 1 章 循 環 経 済 の 発 展 現 状 ( 循 环 经 济 发 展 的 现 状 ) 第 2 章 循 環 経 済 の 発 展 戦 略 ( 循 环 经 济 的 发 展 战 略 ) 第 3 章 循 環 経 済 発 展 のための 基 本 方 針 ( 循 环 经 济 发 展 的 基 本 框 架 ) 第 4 章 循 環 経 済 発 展 のための 重 点 目 標 ( 循 环 经 济 发 展 的 重 点 任 务 ) 1. 循 環 型 農 業 の 発 展 ( 循 环 型 农 业 发 展 重 点 ) 2. 循 環 型 工 業 の 発 展 ( 循 环 型 工 业 发 展 重 点 ) (1) 重 点 産 業 ( 产 业 重 点 ) (2) 重 点 企 業 ( 企 业 重 点 ) (3) 重 点 工 業 園 区 ( 工 业 园 区 ) (4) 環 境 配 慮 製 品 の 研 究 開 発 ( 绿 色 产 品 研 制 与 开 发 ) 3. 循 環 型 サービス 産 業 の 発 展 ( 循 环 型 服 务 业 发 展 重 点 ) 4. 環 境 に 配 慮 した 消 費 活 動 の 促 進 ( 绿 色 消 费 建 设 重 点 ) 5. 資 源 エネルギーの 開 発 と 循 環 利 用 ( 能 源 资 源 的 开 发 与 循 环 利 用 ) (1) 新 エネルギーの 開 発 と 利 用 ( 开 发 和 利 用 新 型 能 源 ) (2) 水 資 源 の 持 続 的 利 用 ( 水 资 源 的 可 持 续 利 用 ) (3) 物 質 資 源 循 環 の 促 進 ( 物 质 资 源 的 循 环 与 回 用 ) 6. 循 環 型 都 市 の 建 設 ( 循 环 型 城 镇 的 建 设 重 点 ) 7. 長 江 沿 岸 地 区 における 循 環 経 済 モデル 地 区 の 建 設 ( 沿 江 地 区 循 环 经 济 综 合 示 范 区 建 设 ) (1)エコ 工 業 園 区 の 建 設 推 進 ( 推 进 生 态 工 业 体 系 建 设 ) (2) 環 境 配 慮 および 安 全 確 保 ( 保 障 生 态 环 境 安 全 ) 8. 循 環 経 済 基 礎 設 備 の 建 設 ( 循 环 经 济 基 础 设 施 建 设 ) (1)クリーン 生 産 技 術 開 発 普 及 システム( 清 洁 生 产 技 术 开 发 推 广 系 统 ) (2) 循 環 経 済 情 報 サービスシステム( 循 环 经 济 信 息 网 络 系 统 ) (3) 排 出 権 取 引 センター( 污 染 物 排 放 交 易 中 心 ) (4) 廃 物 資 源 リサイクル 促 進 センター( 废 物 资 源 交 换 贸 易 中 心 ) 第 5 章 循 環 経 済 の 発 展 に 向 けた 重 点 項 目 ( 发 展 循 环 经 济 的 重 点 项 目 ) 1. 循 環 型 農 業 に 関 する 重 点 項 目 ( 循 环 型 农 业 重 点 项 目 ) 2. 循 環 型 工 業 に 関 する 重 点 項 目 ( 循 环 型 工 业 重 点 项 目 ) 3. 循 環 型 サービス 産 業 に 関 する 重 点 項 目 ( 循 环 型 服 务 业 重 点 项 目 ) 4. 循 環 型 社 会 の 形 成 に 向 けた 重 点 項 目 ( 循 环 型 社 会 重 点 项 目 ) 第 6 章 循 環 経 済 発 展 に 向 けた 支 援 体 制 ( 循 环 经 济 发 展 保 障 体 系 ) 6

2. 江 蘇 省 第 十 一 次 環 境 保 護 五 ヶ 年 計 画 第 十 一 次 五 ヶ 年 計 画 期 間 中 (2006~2010 年 )における 江 蘇 省 の 環 境 保 護 政 策 方 針 は 江 蘇 省 第 十 一 次 環 境 保 護 五 ヵ 年 計 画 ( 江 苏 省 十 一 五 环 境 保 护 和 生 态 建 设 规 划 ) 中 において 示 されている(2005 年 4 月 に 交 付 ) 本 調 査 に 関 係 のある 記 述 としては 都 市 部 における 下 水 処 理 の 促 進 ( 雨 水 と 下 水 との 分 流 促 進 老 朽 下 水 管 の 修 復 汚 水 処 理 効 率 の 向 上 下 水 普 及 率 の 向 上 など)や 下 水 汚 泥 の 高 度 処 理 ( 建 築 資 材 等 への 資 源 化 など)が 言 及 されている 本 計 画 と 関 連 して 同 五 ヶ 年 計 画 期 間 中 で 実 施 する 予 定 のプロジェクト( 省 政 府 等 による 資 金 援 助 があるもの)が 整 理 されており リサイクル 分 野 ( 循 環 経 済 分 野 )では 内 水 面 が 各 所 に 存 在 するという 江 蘇 省 の 地 域 特 性 を 反 映 し CODの 削 減 を 目 的 とした 生 産 プロセス 改 善 や 廃 水 の 発 生 抑 制 といった 水 利 用 の 高 度 化 関 連 テーマにプロジェクトが 集 中 している( 図 表 2) 危 険 廃 棄 物 等 の 適 正 処 理 に 係 る 分 野 ( 固 体 廃 棄 物 処 理 分 野 )では 多 くが 都 市 部 等 で 発 生 する 生 活 ごみの 焼 却 処 理 設 備 の 建 設 などに 集 中 している 2008 年 に 実 施 された 中 間 評 価 においては 1 本 計 画 と 他 の 関 連 計 画 との 上 下 関 係 や 関 連 法 令 などとの 関 連 性 を 明 確 化 させると 共 に 本 計 画 で 掲 げている 目 標 の 達 成 に 向 けて 尽 力 する 必 要 がある 2 本 計 画 期 間 中 における 個 別 目 標 の 達 成 度 を 勘 案 した 場 合 太 湖 流 域 長 江 及 淮 河 支 流 流 域 などの 水 質 汚 染 防 止 を 徹 底 する と 共 に ( 火 力 発 電 所 などに 由 来 する) 亜 硫 酸 ガスやPMなどの 排 出 抑 制 を 図 る 必 要 がある 3 蘇 北 地 域 と 蘇 南 地 域 とでは 自 然 条 件 や 経 済 の 発 展 状 況 が 大 きく 異 なっており 環 境 保 護 のための 施 設 整 備 状 況 も 大 きく 異 なっていることから 地 域 事 情 に 応 じた 目 標 設 定 を 行 う 必 要 がある 4 次 期 計 画 の 策 定 に 際 しては 一 般 市 民 の 声 を 極 力 取 り 上 げると 共 に 公 開 性 科 学 性 を 高 める 必 要 がある 5 今 後 更 に 関 係 部 署 が 協 力 して 計 画 で 定 めた 目 標 の 達 成 に 向 けて 尽 力 する 必 要 がある 総 括 し ている 1 1 江 蘇 省 環 境 科 学 研 究 院 資 料 7

図 表 2 第 十 一 次 五 ヶ 年 計 画 期 間 中 の 江 蘇 省 内 実 施 プロジェクト( 地 域 別 テーマ 別 ) 危 険 廃 棄 物 等 の 適 正 処 理 に 係 る リサイクル 分 野 ( 循 環 経 済 分 野 ) 分 野 ( 固 体 廃 棄 物 処 理 分 野 ) エネルギー 排 ガスの 発 金 属 リサイ その 他 産 廃 水 利 用 の 高 危 険 廃 棄 物 汚 泥 資 源 化 その 他 生 活 ごみ 利 用 高 度 化 生 抑 制 クル リサイクル 度 化 医 療 廃 棄 物 等 計 省 全 体 1 2 3 南 京 市 1 2 1 1 6 11 無 錫 市 2 2 8 2 1 8 23 徐 州 市 2 1 1 14 3 8 29 常 州 市 1 2 2 22 2 8 37 蘇 州 市 1 2 1 26 3 1 12 46 南 通 市 1 3 1 4 1 2 2 14 連 雲 港 市 6 1 6 13 淮 安 市 1 2 9 1 1 4 18 塩 城 市 3 8 11 揚 州 市 2 2 2 1 6 13 鎮 江 市 1 1 1 11 2 5 21 泰 州 市 1 7 3 5 16 宿 遷 市 1 4 2 4 11 計 4 5 3 14 8 118 25 7 82 266 ( 注 1) 上 記 2 分 野 以 外 にもプロジェクトは 設 定 されているので 本 表 はあくまで 全 体 の 一 部 分 を 整 理 するに 止 まっている ( 注 2)リサイクル 分 野 のうち 水 利 用 の 高 度 化 が 最 多 であるが 多 くはCODの 削 減 や 無 害 化 処 理 が 求 められるような 廃 水 の 排 出 削 減 を 狙 ったものが 多 い ( 資 料 ) 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 8

3. その 他 各 種 の 省 政 府 条 例 その 他 江 蘇 省 独 自 の 条 例 などとしては 以 下 のようなものがある 江 蘇 省 の 地 域 特 性 として 河 川 や 湖 沼 が 各 所 に 存 在 しており 中 国 でもいちはやく 水 汚 染 防 止 に 取 り 組 んだ 歴 史 を 有 することから 全 国 基 準 への 上 乗 せ 規 制 といった 性 質 を 有 する 条 例 が 存 在 する( 水 汚 染 防 止 関 連 の 条 例 など) また 珠 江 デルタと 並 ぶ 中 国 でも 有 数 の 製 造 業 集 積 地 帯 であり 製 造 業 などから 発 生 する 廃 棄 物 ( 固 体 廃 棄 物 や 工 業 汚 泥 など)に 関 する 独 自 条 例 も 存 在 している 水 汚 染 防 止 関 連 江 蘇 省 長 江 水 汚 染 防 治 条 例 ( 江 苏 省 长 江 水 污 染 防 治 条 例 ) 江 蘇 省 太 湖 水 汚 染 防 治 条 例 ( 江 苏 省 太 湖 水 污 染 防 治 条 例 ) 江 蘇 省 汚 水 集 中 処 理 施 設 環 境 保 護 監 督 管 理 弁 法 ( 苏 省 污 水 集 中 处 理 设 施 环 境 保 护 监 督 管 理 办 法 ) 江 蘇 省 太 湖 水 汚 染 治 理 専 用 プロジェクト 基 金 使 用 管 理 弁 法 ( 江 苏 省 太 湖 水 污 染 治 理 专 项 资 金 使 用 管 理 办 法 ) 廃 棄 物 処 理 リサイクル 関 連 江 蘇 省 固 体 廃 物 汚 染 環 境 防 治 条 例 ( 江 苏 省 固 体 废 物 污 染 环 境 防 治 条 例 ) 9

II-2. 処 理 及 びリサイクル 状 況 1. 下 水 汚 泥 (1) 中 国 における 下 水 及 び 汚 泥 処 理 に 関 する 全 体 動 向 1 下 水 汚 泥 処 理 に 関 する 政 策 及 び 法 律 中 国 では 都 市 部 における 下 水 処 理 の 普 及 率 向 上 を 重 視 し 2000 年 以 降 都 市 部 で 下 水 処 理 場 の 設 置 数 及 び 下 水 処 理 能 力 が 急 速 に 増 加 した 1998 年 には 約 30%に 過 ぎなかった 都 市 部 における 下 水 処 理 の 普 及 率 は 10 年 後 の2008 年 に 70%を 超 えるまでになった 一 方 農 村 部 では 下 水 処 理 の 普 及 率 は 依 然 として 低 く 2008 年 時 点 で31.6%と 都 市 部 と 比 較 して 半 分 以 下 の 水 準 にとどまってい る 近 年 鎮 村 レベルでも 小 規 模 下 水 処 理 場 の 建 設 が 少 しずつ 行 われるように なり 農 村 部 における 分 散 型 下 水 処 理 施 設 のモデル 事 業 などが 展 開 されるように なっている 2 第 十 一 次 五 ヵ 年 計 画 の 期 間 中 都 市 部 における 下 水 処 理 場 の 数 が 年 間 8% 下 水 処 理 量 が 年 間 10%の 割 合 で 増 加 しており 3 国 家 発 展 改 革 委 員 会 の 関 係 者 談 に よれば 第 十 二 次 五 ヵ 年 計 画 の 期 間 中 中 央 政 府 地 方 政 府 及 び 民 間 の 投 資 額 を あわせた 都 市 汚 水 処 理 分 野 での 投 資 総 額 は4,500 億 元 に 達 するとみられている 4 汚 泥 処 理 については 脱 水 処 理 後 に 埋 立 処 理 される 方 法 が 主 流 の 汚 泥 処 理 方 法 であり 全 体 の8 割 以 上 を 占 めると 見 られている そのほか 焼 却 処 理 土 壌 改 良 材 としていの 利 用 や 建 材 としての 利 用 といった 処 理 方 法 について 一 部 施 設 で 試 みられているが 中 国 全 土 で 見 るとその 割 合 はまだ 少 ない また 発 生 汚 泥 を 処 理 せず そのまま 投 棄 するケースが 多 く 全 国 でみた 場 合 安 全 に 処 理 されて いる 汚 泥 は 全 体 の10%に 満 たないという 見 方 も 存 在 する 5 汚 泥 の 不 適 正 処 理 に 対 しては 環 境 保 護 部 が2010 年 11 月 26 日 都 市 部 汚 水 処 理 場 汚 泥 汚 染 防 止 対 策 の 強 化 に 関 する 通 知 ( 城 镇 污 水 处 理 厂 污 泥 处 理 处 置 及 污 染 防 治 技 术 政 策 ( 试 行 ) 的 通 知 ) を 公 布 下 水 処 理 場 の 建 設 を 促 進 するように 指 示 を 出 している 下 水 処 理 場 を 新 築 改 築 増 築 する 場 合 には 汚 泥 処 理 場 と 汚 水 処 理 場 とを 同 時 に 計 画 建 設 稼 動 させるよう 指 示 するいわゆる 三 同 時 2 JETRO 中 国 における 下 水 処 理 インフラ 建 設 の 現 状 及 び 発 展 方 向 2010 年 3 月 3 新 華 社 都 市 汚 水 処 理 施 設 建 設 に1500 億 元 投 資 第 12 次 5ヵ 年 計 画 期 2010 年 11 月 15 日 4 経 済 参 考 報 十 二 五 汚 水 処 理 とゴミ 処 理 は7,300 億 元 投 資 の 見 込 み 2011 年 8 月 11 日 5 JETRO 中 国 における 汚 泥 処 理 の 状 況 及 び 発 展 方 向 2010 年 3 月 10

制 度 の 適 用 であり 汚 泥 処 理 能 力 のない 既 存 の 下 水 処 理 場 については 通 達 公 布 日 から2 年 以 内 の 汚 泥 処 理 場 の 建 設 稼 動 が 義 務 付 けられている 2 民 間 資 本 及 び 外 資 の 参 入 状 況 2002 年 における 市 政 公 用 事 業 市 場 化 ( 市 政 公 用 事 业 市 场 化 ) 改 革 の 実 施 以 降 下 水 処 理 及 び 汚 泥 処 理 分 野 における 民 間 資 本 の 参 加 が 広 く 認 められ 国 内 企 業 及 び 外 資 企 業 が 積 極 的 に 進 出 している 下 水 処 理 及 び 汚 泥 処 理 分 野 における 外 資 参 入 を 規 制 政 策 は 特 になく 日 本 企 業 を 含 む 外 資 企 業 の 参 入 は 可 能 である これら 企 業 の 参 入 は 設 備 提 供 といった 形 態 以 外 に 大 手 企 業 によるBOT(Build Transfer Operate) 方 式 TOT(Transfer Operate Transfer) 方 式 による 事 業 全 体 の 建 設 運 営 を 担 当 するケースも 多 く 見 られている 清 華 大 学 環 境 学 部 環 境 管 理 及 び 政 策 研 究 所 ( 清 华 大 学 环 境 学 院 环 境 管 理 与 政 策 教 研 所 )によると 民 間 資 本 によるBOT 案 件 は これまでに 建 設 された 下 水 処 理 場 の30%を 占 めるとされ る 6 また 民 間 資 本 による 下 水 処 理 場 建 設 プロジェクトの 契 約 件 数 の 推 移 をみ た 場 合 2005 年 には100 件 を 超 えていたが 2006 年 に58 件 まで 落 ち 込 み その 後 2007 年 2008 年 と 回 復 傾 向 にある( 図 表 3) 2008 年 には90 件 近 くまで 回 復 し た この 中 には 外 資 による 建 設 プロジェクトも 多 く 見 られる 2009 年 の 中 国 における 上 水 下 水 を 含 む 水 市 場 全 体 における 外 資 系 水 務 会 社 の 市 場 シェアは 約 5% 7 に 過 ぎないが 下 水 処 理 場 の 規 模 性 能 が 拡 大 する に 従 い 先 進 的 な 下 水 処 理 技 術 に 対 するニーズは 大 きく 伸 びるものと 思 われ 外 資 の 参 入 余 地 も 大 きいとみられる 図 表 3 民 間 資 本 による 下 水 処 理 場 建 設 プロジェクトの 契 約 件 数 推 移 ( 資 料 )JETRO 中 国 における 下 水 処 理 インフラ 建 設 の 現 状 及 び 発 展 方 向 2010 年 3 月 6 JETRO 中 国 における 汚 泥 処 理 の 状 況 及 び 発 展 方 向 2010 年 3 月 7 JETRO 中 国 における 下 水 処 理 インフラ 建 設 の 現 状 及 び 発 展 方 向 2010 年 3 月 11

3 下 水 汚 泥 の 発 生 状 況 中 国 における 下 水 ( 生 活 汚 水 ) 処 理 場 の 建 設 が 加 速 するにつれ 下 水 汚 泥 の 発 生 量 は 年 々 増 加 傾 向 にある 2008 年 に 都 市 部 で 稼 動 していた1,018ヶ 所 の 下 水 処 理 場 (1 日 当 たりの 下 水 処 理 能 力 は 合 計 で8,106 万 t)からの 汚 泥 発 生 量 は 年 間 で660 万 t( 乾 汚 泥 相 当 )に 達 している 8 地 域 別 にみると 江 蘇 省 広 東 省 山 東 省 上 海 市 などの 経 済 水 準 の 高 い 沿 岸 地 域 において 発 生 量 が 多 く 内 陸 部 にお いて 少 ないという 傾 向 が 見 られる( 図 表 4) 図 表 4 地 域 別 汚 泥 発 生 量 ( 乾 汚 泥 ) ( 資 料 )JETRO 中 国 における 汚 泥 処 理 の 状 況 及 び 発 展 方 向 2010 年 3 月 中 国 における 下 水 汚 泥 の 発 熱 量 は 2,000 ~3,500kcal/kg-dsと 日 本 の 平 均 的 な 発 熱 量 ( 約 4,500kcal/kg-ds 9 )よりも 低 く 十 分 に 脱 水 されないまま( 一 例 として 含 水 率 80% 程 度 ) 埋 立 処 理 されることが 多 いとされる 下 水 汚 泥 の 性 状 は 処 理 工 程 や 処 理 場 により 異 なるため 無 錫 市 内 で 現 地 の 聞 き 取 り 調 査 を 行 っ たところ 600kcal/kg-dsとの 回 答 が 得 られている( 好 気 性 消 化 を 行 っているた め 有 機 分 の 多 くが 二 酸 化 炭 素 に 分 解 されて 発 熱 量 が 低 くなっているものとみら れる) 8 中 国 都 市 建 設 統 計 年 鑑 2008 年 9 国 土 交 通 省 下 水 汚 泥 エネルギー 化 技 術 ガイドライン( 案 ) 2011 年 によると 下 水 汚 泥 の 発 熱 量 は 19MJ/kg-ds 4,500 kcal/kg-dsである 12

図 表 5 下 水 汚 泥 の 性 状 例 安 徽 省 蕪 湖 市 福 建 省 廈 門 市 広 東 省 広 州 市 1 人 あたりGDP ( 元 / 人 ) - 98,100 114,900 市 区 部 人 口 ( 万 人 ) 124 177 795 種 類 生 汚 泥 脱 水 汚 泥 脱 水 汚 泥 脱 水 汚 泥 ( 生 物 ろ 過 法 ) ( 活 性 汚 泥 法 ) (3 下 水 処 理 場 平 均 ) 発 生 量 (t/ 日 ) 190 137 53 - 発 熱 量 (kj/kg-ds) (kcal/kg-ds) 8,372 2,000 15,300 3,660 8,660 2,050 14,607 3,490 含 水 率 (%) 75 78 80 85 ( 資 料 )NEDO 平 成 20~21 年 度 下 水 処 理 場 における 汚 泥 等 混 燃 発 電 及 び 曝 気 動 力 低 減 モデル 事 業 ( 中 国 ) 実 施 可 能 性 調 査 環 境 省 平 成 22 年 度 CDM/JI 事 業 調 査 中 国 アモイ 市 廃 棄 物 処 分 場 ガス 及 び 下 水 汚 泥 処 理 ガスの 発 電 利 用 CDM 実 現 可 能 性 調 査 経 済 産 業 省 平 成 22 年 度 インフラ システム 輸 出 促 進 調 査 等 委 託 費 ( 中 国 沿 岸 地 域 等 における 下 水 汚 泥 の 乾 燥 処 理 資 源 化 利 用 事 業 に 関 する 事 業 可 能 性 等 調 査 事 業 ) 等 より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 図 表 6 脱 水 ケーキ 及 び 乾 燥 汚 泥 ( 無 錫 市 ) 脱 水 ケーキ( 含 水 率 約 55%) 乾 燥 汚 泥 ( 含 水 率 約 38%) ( 資 料 )ヒアリングを 行 った 無 錫 市 内 の 施 設 にて 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 撮 影 13

(2) 江 蘇 省 における 下 水 及 び 汚 泥 処 理 の 動 向 1 下 水 の 発 生 状 況 全 国 傾 向 と 同 様 江 蘇 省 でも 下 水 発 生 量 ( 都 市 部 の 生 活 排 水 )は 増 加 傾 向 にあ り 2003 年 には 約 17 億 tであったものが 2008 年 には 約 25 億 tと1.5 倍 近 くまで 増 加 している( 図 表 7) また 江 蘇 省 全 体 では 約 88 万 t( 乾 汚 泥 相 当 ) 10 の 下 水 汚 泥 が 発 生 している 図 表 7 江 蘇 省 における 下 水 発 生 量 27.00 25.00 23.00 億 トン 21.00 19.00 17.00 15.00 2003 2004 2005 2006 2007 2008 ( 資 料 ) 江 蘇 省 環 境 保 全 情 報 より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 2 下 水 汚 泥 の 発 生 状 況 江 蘇 省 内 でも 地 域 によって 下 水 処 理 の 状 況 は 異 なっており 下 水 汚 泥 の 発 生 量 も 下 水 の 発 生 量 や 脱 水 処 理 方 法 の 差 異 などによって 地 域 差 が 生 じている( 図 表 8) 経 済 水 準 の 高 い 蘇 南 地 域 ( 江 蘇 省 南 部 )は 下 水 処 理 率 も 高 く 下 水 発 生 量 も 多 い 傾 向 にあるが これに 対 して 蘇 中 蘇 北 地 域 では 下 水 発 生 量 は 少 ない 傾 向 に ある ただし 下 水 処 理 によって 発 生 する 汚 泥 の 量 については 脱 水 処 理 の 有 無 や 程 度 によって 異 なっているものとみられ 必 ずしも 下 水 発 生 量 と 相 関 関 係 には ない 10 中 国 都 市 建 設 統 計 年 鑑 2008 年 14

図 表 8 江 蘇 省 内 の 主 要 都 市 における 下 水 及 び 汚 泥 の 処 理 状 況 都 市 人 口 ( 人 ) 下 水 ( 都 市 生 活 汚 水 ) 処 理 率 (%) 下 水 発 生 量 ( 万 t/ 日 ) 汚 泥 発 生 量 ( 市 区 部 ) (t/ 日 ) ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 南 京 市 ( 省 都 ) 蘇 州 市 ( 蘇 南 ) 南 通 市 ( 蘇 中 ) 徐 州 市 ( 蘇 北 ) 629.77 万 人 633.29 万 人 762.66 万 人 957.61 万 人 95.1% 83.4% 63.4% 67.5% 189 142 75 33 240 250 300 200 3 下 水 汚 泥 の 処 理 状 況 南 京 市 の 例 南 京 市 環 境 監 督 計 測 センターによれば 南 京 市 全 域 で 発 生 する1 日 当 たりの 汚 泥 量 は 約 900tであり このうち 都 市 部 周 辺 の 下 水 処 理 場 から 発 生 するものが 約 350t 近 いとされる 11 汚 泥 処 理 方 法 としては 主 に 堆 肥 や 建 築 材 料 としての 活 用 埋 立 処 理 焼 却 (ごみ 発 電 を 含 む)がある 南 京 市 内 の 下 水 処 理 場 で 発 生 し た 汚 泥 の55%は 埋 立 処 理 とされ 残 りのうち 31%は 焼 却 (ごみ 発 電 を 含 む) 処 理 によっている 埋 立 場 は 主 として 南 京 市 水 閣 ごみ 埋 立 場 ( 市 政 府 の 投 資 で 1996 年 に 稼 動 開 始 現 在 第 3 期 目 の 建 設 を 検 討 中 ) 南 京 市 轎 子 山 埋 立 場 ( 市 政 府 投 資 ) 鳳 凰 山 市 政 汚 泥 処 理 場 (アジア 開 発 銀 行 から1.95 億 元 の 建 設 融 資 あり 設 計 規 模 880m3/ 日 )があり 焼 却 (ごみ 発 電 を 含 む) 処 理 を 行 っている 処 理 場 としては 南 京 協 鑫 汚 泥 発 電 所 ( 処 理 規 模 :200t/ 日 )がある ただし 南 京 市 鳳 凰 山 市 政 汚 泥 処 理 場 は 汚 泥 埋 立 による 地 下 水 汚 染 が 懸 念 されており 現 在 一 部 の 有 識 者 が 中 心 となって 同 処 理 場 の 閉 鎖 を 市 政 府 に 対 して 提 案 してい る 南 京 市 における 汚 泥 処 理 費 用 は 市 排 水 管 理 処 が 負 担 し その 費 用 は 住 民 から 徴 収 する 汚 水 処 理 費 をもって 充 てられている 企 業 が 汚 泥 処 理 場 を 運 営 している 場 合 処 理 費 用 は 当 該 企 業 が 負 担 し 処 理 量 の 実 績 に 応 じて 市 政 府 から 費 用 の 補 填 を 受 けるようになっている 焼 却 (ごみ 発 電 を 含 む) 処 理 に 要 する 費 用 は 約 160 元 /t 埋 立 処 理 に 要 する 費 用 は100 元 /t 前 後 となっている 12 11 必 ずしも 市 区 部 で 発 生 する 汚 泥 量 とは 一 致 しないことに 注 意 12 汚 水 処 理 場 への 電 話 ヒアリングから 15

図 表 9 南 京 市 内 の 下 水 処 理 及 び 汚 泥 処 理 の 概 況 番 号 汚 水 処 理 場 名 称 汚 水 処 理 能 力 ( 万 m3/ 日 ) 管 理 する 事 業 者 投 資 者 発 生 した 汚 泥 の 処 理 方 法 とその 割 合 処 理 費 用 新 たな 汚 泥 処 理 設 備 などの 建 設 計 画 概 要 1 南 京 江 心 洲 汚 水 処 理 場 64 南 京 市 排 水 管 理 処 南 京 市 城 市 建 設 投 資 控 股 ( 集 団 ) 有 限 公 司 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 2 南 京 城 北 汚 水 処 理 場 30 南 京 市 排 水 管 理 処 南 京 金 州 城 北 汚 水 処 理 有 限 公 司 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 3 南 京 城 東 汚 水 処 理 場 20 南 京 市 排 水 管 理 処 南 京 市 城 市 建 設 投 資 控 股 ( 集 団 ) 有 限 公 司 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 4 南 京 仙 林 汚 水 処 理 場 10 南 京 市 排 水 管 理 処 南 京 市 城 市 建 設 投 資 控 股 ( 集 団 ) 有 限 公 司 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 5 江 寧 区 城 北 汚 水 処 理 場 4 南 京 市 排 水 管 理 処 江 蘇 鵬 鷂 環 保 集 団 (BOT) 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 約 100 元 /t 無 ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 16

蘇 州 市 の 例 蘇 州 市 排 水 有 限 公 司 の 公 開 情 報 によれば 蘇 州 市 では 汚 泥 処 理 方 法 として 埋 立 焼 却 (ごみ 発 電 を 含 む) 堆 肥 生 産 が 採 用 されている 蘇 州 市 内 の 汚 水 処 理 場 で 発 生 した 汚 泥 のうち 46%は 埋 立 処 理 残 りのうち 24%は 焼 却 (ごみ 発 電 を 含 む) 処 理 によっている 同 市 における 主 要 な 埋 立 場 は 蘇 州 工 業 園 区 格 瑞 特 泥 科 学 と 応 用 技 術 研 究 院 有 限 公 司 が2009 年 に 投 資 建 設 した 処 理 能 力 規 模 500t/ 日 の 蘇 州 市 七 子 山 ごみ 埋 立 場 であり 江 蘇 省 の 汚 水 汚 泥 処 理 モデルプロジェク ト 事 業 の 一 つともなっている 同 処 理 場 には 焼 却 発 電 設 備 が 併 設 されており 蘇 州 市 環 境 衛 生 管 理 処 がBOT 方 式 で 光 大 環 保 能 源 ( 蘇 州 ) 有 限 公 司 に 発 注 運 営 を 行 わせている そのほか 蘇 州 市 排 水 有 限 公 司 江 蘇 田 娘 農 業 科 技 有 限 公 司 蘇 州 市 排 水 管 理 処 の3 社 が 2011-2012 年 度 蘇 州 市 区 部 汚 水 処 理 場 堆 肥 処 置 合 作 協 議 に 調 印 し ており 下 水 汚 泥 の 堆 肥 化 をすすめる 動 きがある(2011 年 6 月 26 日 に 調 印 ) 本 協 議 の 主 要 事 項 として 江 蘇 田 娘 農 業 科 技 有 限 公 司 が 蘇 州 市 から 汚 泥 の 堆 肥 化 処 理 を 受 託 し 蘇 州 市 政 府 が6,000tに 及 ぶ 有 機 堆 肥 を 同 社 から 買 い 取 り 保 証 す ることが 盛 り 込 まれた また 蘇 州 市 水 務 局 及 び 呉 中 区 水 務 局 は 江 遠 熱 電 有 限 公 司 との 間 で 処 理 能 力 300t/ 日 の 汚 泥 乾 燥 焼 却 総 合 利 用 施 設 に 関 する 建 設 を 発 注 した(2011 年 5 月 24 日 に 契 約 締 結 蘇 州 市 政 府 が 一 部 資 金 を 補 助 ) 蘇 州 市 市 区 部 で 発 生 する 汚 泥 の 総 量 は250t/ 日 であることから 同 施 設 が 稼 動 することにより 市 区 部 で 発 生 する 全 ての 汚 泥 が 適 正 処 理 されるようになるとみられている 蘇 州 市 における 汚 泥 処 理 費 用 は 蘇 州 市 政 府 の 管 理 部 門 が 支 払 い その 費 用 は 住 民 から 徴 収 する 汚 水 処 理 費 より 充 当 されている ただし 企 業 が 汚 泥 処 理 場 を 運 営 している 場 合 処 理 費 用 は 当 該 企 業 が 負 担 し 処 理 量 の 実 績 に 応 じて 市 政 府 から 補 填 を 受 けるようになっている(この 原 資 は 住 民 から 徴 収 する 汚 水 処 理 費 ) を 受 ける 具 体 的 な 費 用 について 具 体 的 な 情 報 は 得 られていないが 南 京 市 の 場 合 と 大 差 ないとされている 13 13 汚 水 処 理 場 への 電 話 ヒアリングから 17

図 表 10 蘇 州 市 内 の 下 水 処 理 及 び 汚 泥 処 理 の 概 況 番 号 1 2 3 汚 水 処 理 場 名 称 蘇 州 市 城 東 汚 水 処 理 場 蘇 州 市 呉 中 城 区 汚 水 処 理 場 蘇 州 市 相 城 区 汚 水 処 理 場 汚 水 処 理 能 力 ( 万 m3/ 日 ) 4 管 理 する 事 業 者 蘇 州 市 排 水 有 限 公 司 投 資 者 蘇 州 市 政 府 2 呉 中 区 水 利 水 務 局 呉 中 区 水 利 水 務 局 2 4 福 星 汚 水 処 理 場 18 5 娄 江 汚 水 処 理 場 14 6 7 蘇 州 市 呉 中 区 城 南 汚 水 処 理 場 蘇 州 河 東 汚 水 処 理 場 蘇 州 市 相 城 区 人 民 政 府 蘇 州 市 排 水 有 限 公 司 蘇 州 市 排 水 有 限 公 司 7.5 江 蘇 呉 中 区 水 務 局 5.5 蘇 州 市 排 水 有 限 公 司 蘇 州 市 相 城 区 人 民 政 府 蘇 州 市 政 府 蘇 州 市 政 府 蘇 州 金 迪 水 務 有 限 公 司 (BOT) 蘇 州 中 晟 環 境 工 程 有 限 公 司 発 生 した 汚 泥 の 処 理 方 法 とその 割 合 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 汚 泥 処 理 費 用 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 不 明 不 明 新 たな 汚 泥 処 理 設 備 などの 建 設 計 画 概 要 無 無 無 無 無 無 無 8 呉 中 区 胥 口 汚 水 処 理 場 1 江 蘇 呉 中 区 水 務 局 呉 中 区 胥 口 鎮 人 民 政 府 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 18

南 通 市 の 例 南 通 市 建 設 局 と 蘇 潤 実 業 集 団 との 間 で 取 り 交 わされた 南 通 市 汚 泥 処 理 サービ ス 協 議 (2007 年 2 月 16 日 に 調 印 ) に 基 づいて 建 設 された 南 通 市 初 の 汚 泥 焼 却 処 理 施 設 が 本 格 的 に 稼 動 している 同 施 設 の 処 理 能 力 は400t/ 日 とされ 市 区 部 の 各 下 水 処 理 場 で 発 生 した 汚 泥 の 焼 却 処 理 を 行 っている 南 通 市 における 汚 泥 処 理 費 用 は 南 京 市 や 蘇 州 市 などと 同 様 政 府 管 理 部 門 が これを 支 払 い その 費 用 は 住 民 から 徴 収 した 汚 水 処 理 費 から 充 当 されるしくみと なっている 南 通 市 における 汚 泥 処 理 方 式 は 焼 却 処 理 であり その 費 用 は200 元 /t 前 後 となっている 19

図 表 11 南 通 市 の 市 内 下 水 処 理 及 び 汚 泥 処 理 の 概 況 番 号 汚 水 処 理 場 名 称 汚 水 処 理 能 力 ( 万 m3/ 日 ) 管 理 する 事 業 者 投 資 者 発 生 した 汚 泥 の 処 理 方 法 とその 割 合 処 理 費 用 処 理 費 用 新 たな 汚 泥 処 理 設 備 などの 建 設 計 画 概 要 1 2 南 通 市 東 港 汚 水 処 理 場 南 通 市 観 音 山 汚 水 処 理 場 5 2.5 3 通 州 南 部 汚 水 処 理 場 2.5 4 南 通 市 汚 水 処 理 中 心 22.5 南 通 市 市 政 施 設 管 理 処 南 通 市 市 政 施 設 管 理 処 南 通 市 市 政 施 設 管 理 処 南 通 市 市 政 施 設 管 理 処 市 政 府 投 資 市 政 府 投 資 市 政 府 投 資 市 政 府 投 資 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 脱 水 乾 燥 処 理 後 指 定 汚 泥 処 理 場 に 運 搬 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 料 ( 政 府 負 担 ) 無 無 無 無 ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 20

徐 州 市 の 例 徐 州 市 環 境 保 護 局 によれば 市 区 部 に 位 置 する 下 水 処 理 場 からの 汚 泥 排 出 量 は 200t/ 日 とされ 以 前 は 主 として 埋 立 処 理 によっていたが 土 壌 や 水 質 汚 染 が 進 行 したため 近 年 市 政 府 自 ら1,500 万 元 を 投 資 して 徐 州 建 平 環 保 熱 電 有 限 公 司 の 敷 地 内 に 汚 泥 焼 却 施 設 を 建 設 した( 建 築 面 積 5,500m 2 ) 同 施 設 における 処 理 能 力 は500t/ 日 であり 市 区 部 で 発 生 した 汚 泥 を 受 け 入 れている 汚 泥 の 処 理 費 用 は 約 180 元 /tとなっている 南 京 市 蘇 州 市 南 通 市 と 異 なる 点 として 徐 州 市 市 区 部 にある 下 水 処 理 場 の 運 営 は 企 業 ( 徐 州 建 平 環 保 熱 電 有 限 公 司 )が 全 面 的 に 行 っており 汚 泥 処 理 費 用 は 企 業 が 負 担 しているということがある 企 業 は 処 理 実 績 に 応 じて 市 政 府 から 費 用 補 填 を 受 けることができるようになっている(この 原 資 は 住 民 から 徴 収 する 汚 水 処 理 費 ) 21

図 表 12 徐 州 市 市 内 の 下 水 処 理 及 び 汚 泥 処 理 の 概 況 番 号 汚 水 処 理 場 名 称 汚 水 処 理 能 力 ( 万 m3/ 日 ) 管 理 する 事 業 者 投 資 者 発 生 した 汚 泥 の 処 理 方 法 とその 割 合 処 理 費 用 処 理 費 用 新 たな 汚 泥 処 理 設 備 などの 建 設 計 画 概 要 1 徐 州 荆 馬 河 汚 水 処 理 場 10 徐 州 市 市 政 公 用 事 業 管 理 局 中 核 新 能 源 投 資 有 限 公 司 圧 縮 処 理 後 指 定 処 理 場 所 に 運 搬 焼 却 発 電 約 180 元 /t 無 2 徐 州 康 達 環 保 水 務 有 限 公 司 2 徐 州 市 市 政 公 用 事 業 管 理 局 重 慶 康 達 環 保 股 份 有 限 公 司 圧 縮 処 理 後 指 定 処 理 場 所 に 運 搬 焼 却 発 電 約 180 元 /t 無 3 徐 州 源 泉 環 保 公 司 三 八 河 汚 水 処 理 場 3 徐 州 市 市 政 公 用 事 業 管 理 局 徐 州 市 源 泉 環 保 公 司 圧 縮 処 理 後 指 定 処 理 場 所 に 運 搬 焼 却 発 電 約 180 元 /t 無 4 徐 州 国 禎 水 務 運 営 有 限 公 司 16.5 徐 州 市 市 政 公 用 事 業 管 理 局 安 徽 国 祯 環 保 節 能 科 技 股 份 有 限 公 司 圧 縮 処 理 後 指 定 処 理 場 所 に 運 搬 焼 却 発 電 約 180 元 /t 無 5 徐 州 創 源 汚 水 処 理 有 限 公 司 2 徐 州 市 市 政 公 用 事 業 管 理 局 徐 州 創 源 汚 水 処 理 有 限 公 司 圧 縮 処 理 後 指 定 処 理 場 所 に 運 搬 焼 却 発 電 約 180 元 /t 無 ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 22

2. エッチング 廃 液 (1) 中 国 におけるエッチング 液 廃 液 の 適 正 処 理 に 関 する 全 体 動 向 1 使 用 されるエッチング 液 の 種 類 エッチング 処 理 は 電 子 基 板 やリードフレームといった 製 品 の 生 産 には 必 要 不 可 欠 なプロセスであり( 腐 食 処 理 によって 導 電 回 路 などを 浮 かび 上 がらせる) 加 工 対 象 となる 金 属 によって 使 用 するエッチング 液 も 異 なる 塩 化 第 二 鉄 (FeCl 3 ) 溶 液 は 安 価 で 毒 性 も 低 く 酸 化 力 も 高 いことから 日 本 では 様 々な 金 属 エッチング 用 途 に 使 用 される 一 方 中 国 では 一 部 の 日 系 系 業 やリードフレームのように 精 密 な 加 工 が 要 求 さ れる 用 途 を 除 き エッチング 溶 液 には 塩 化 第 二 銅 (CuCl 2 ) 溶 液 が 用 いられてい る エッチング 液 を 大 量 に 使 用 するプリント 基 板 (PCB)のエッチングには 塩 化 銅 エッチング 液 を 使 用 する 場 合 がほとんどあり 加 工 条 件 に 応 じてpH 調 整 の ために 塩 酸 やアンモニア 水 等 を 添 加 して 使 用 する 中 国 では 塩 化 鉄 タイプのエ ッチング 液 を 適 切 にリサイクルするための 技 術 や 設 備 が 十 分 には 整 っていない ことから( 政 府 などは 不 適 切 な 処 理 による 環 境 汚 染 を 問 題 視 ) 自 社 内 でも 容 易 に 再 生 可 能 であり また 廃 液 については 製 錬 原 料 などとして 売 却 容 易 な 塩 化 銅 タ イプが 主 流 になっている 図 表 13 被 加 工 材 とエッチング 液 の 種 類 銅 銅 合 金 被 加 工 材 鉄 鉄 -ニッケル ステンレススチール 鋼 クロム ニクロム(ニッケル クロム 合 金 ) 金 銀 エッチング 液 の 種 類 塩 化 第 二 鉄 液 塩 化 第 二 銅 液 + 塩 酸 塩 化 第 二 銅 液 +アン モニア 水 過 硫 酸 アンモン+ 塩 化 第 二 水 銀 塩 化 第 二 鉄 液 塩 化 第 二 鉄 液 塩 化 第 二 鉄 液 + 硝 酸 塩 酸 + 硝 酸 第 一 水 銀 + 水 塩 酸 + 硝 酸 + 水 塩 化 第 二 鉄 液 塩 化 第 二 鉄 液 + 硝 酸 濃 硝 酸 + 水 濃 硝 酸 + 硝 酸 銀 + 水 塩 化 第 二 鉄 液 + 濃 塩 酸 濃 塩 酸 + 水 塩 化 第 二 鉄 液 濃 硝 酸 + 濃 硫 酸 + 水 王 水 ( 金 皮 膜 が 薄 い 場 合 ) シアン 化 ソーダ+ 過 酸 化 水 素 硝 酸 第 二 鉄 液 無 水 クロム 酸 + 濃 硫 酸 + 水 ( 注 ) 本 事 業 でリサイクルの 対 象 としている 塩 化 第 二 鉄 を 太 字 にしている ( 資 料 ) 東 京 都 鍍 金 工 業 組 合 各 種 材 料 に 対 する 化 学 エッチング 液 ( 湿 式 )の 組 成 と 条 件 等 より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 23

2 中 国 のおけるエッチング 液 の 需 要 動 向 中 国 国 内 における 電 子 基 板 生 産 の 増 加 に 伴 い 中 国 国 内 におけるエッチング 液 の 需 要 量 も 増 加 傾 向 にある( 図 表 14) 2004 年 には30 万 kl 強 に 過 ぎなかった 需 要 も2011 年 には 約 3 倍 近 い90 万 kl 近 くまで 需 要 が 伸 びている 地 域 別 に 中 国 国 内 のエッチング 消 費 動 向 をみた 場 合 電 子 部 品 産 業 が 集 積 する 広 東 省 などを 含 む 華 南 地 域 が 最 大 であり これに 上 海 市 江 蘇 省 浙 江 省 などを 含 む 華 東 地 域 が 次 いでいる( 図 表 15) 100 図 表 14 中 国 におけるエッチング 液 需 要 量 エッチング 液 需 要 [ 万 kl] 80 60 40 20 0 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 ( 資 料 ) 中 国 市 場 研 究 網 中 国 エッチング 液 市 場 需 給 状 況 調 査 報 告 ( 中 国 蚀 刻 液 市 场 供 需 状 况 调 查 报 告 ) より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 図 表 15 中 国 におけるエッチング 液 の 消 費 地 分 布 西 北 3% 西 南 9% 東 北 3% 華 北 12% 華 南 42% 華 東 27% 中 南 4% ( 注 ) 東 北 : 遼 寧 吉 林 黒 竜 江 華 北 : 北 京 天 津 河 北 山 西 内 蒙 古 華 東 : 上 海 江 蘇 浙 江 安 徽 福 建 江 西 山 東 中 南 : 河 南 湖 北 湖 南 華 南 : 広 東 海 南 広 西 西 北 : 陝 西 甘 粛 青 海 寧 夏 新 疆 西 南 : 重 慶 四 川 貴 州 雲 南 チベット ( 資 料 ) 中 国 市 場 研 究 網 中 国 エッチング 液 市 場 需 給 状 況 調 査 報 告 ( 中 国 蚀 刻 液 市 场 供 需 状 况 调 查 报 告 ) 24

3 エッチング 廃 液 の 発 生 状 況 エッチング 液 の 流 通 フローは プリント 基 板 のエッチングに 使 用 されることが 多 い 塩 化 第 二 銅 とリードフレーム 等 の 精 密 加 工 用 途 に 使 用 されることが 多 い 塩 化 第 二 鉄 とに 大 きく 二 分 することができる( 図 表 16) エッチング 液 は エッ チング 処 理 を 繰 り 返 すことによって 徐 々に 還 元 されていくため エッチング 処 理 事 業 者 の 工 場 内 で 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 等 の 酸 化 剤 を 使 用 した 延 命 措 置 ( 酸 化 力 の 回 復 )が 取 られる 場 合 もある( 特 に 塩 化 第 二 銅 液 の 場 合 が 多 い) 各 工 場 内 でそれ 以 上 延 命 措 置 を 講 ずることが 難 しくなった 場 合 の 廃 液 処 理 方 法 としては いずれも 危 険 廃 棄 物 の 取 扱 い 免 許 を 有 する 事 業 者 に 処 理 を 委 託 する のが 一 般 的 であるが その 先 はそのまま 廃 液 処 理 する 場 合 と 何 らかの 原 料 を 添 加 するなどして 再 度 製 品 として 販 売 する 場 合 とに 二 分 できる 廃 液 処 理 の 場 合 金 属 価 値 の 高 い 銅 回 収 を 行 ったのち 通 常 の 廃 水 処 理 及 び 残 渣 の 廃 棄 物 処 理 に 回 されるのが 一 般 的 である 本 来 銅 回 収 が 行 われた 後 中 和 処 理 を 施 してから 廃 棄 することが 環 境 保 護 の 面 では 望 ましいが 資 源 価 値 の 高 い 銅 のみを 回 収 し 銅 回 収 後 の 廃 液 を 更 に 転 売 するようなケースも 多 いようである 塩 化 第 二 鉄 液 の 場 合 適 切 な 酸 化 処 理 を 行 うことで エッチング 液 として 再 生 させることが 可 能 ではあるが 中 小 事 業 者 でこれを 適 切 に 行 うことは 難 しく ま た 塩 化 銅 タイプのエッチング 液 と 異 なり 銅 の 製 錬 原 料 などとして 売 却 すること もできないため( 安 価 であるために 製 鉄 原 料 とはなり 得 ない) これまで 不 適 切 な 廃 液 処 理 の 温 床 となっていたという 背 景 がある そのため 中 国 では 塩 化 鉄 タ イプのエッチング 処 理 については 十 分 な 再 生 処 理 及 び 廃 液 処 理 を 行 うことが 確 認 されない 限 り 容 認 しない 方 向 にある 一 部 の 大 手 エッチング 処 理 事 業 者 では 塩 化 鉄 タイプのエッチング 液 を 使 用 しており このような 場 合 廃 液 処 理 に 回 さ れたものは 工 業 廃 水 用 の 水 質 浄 化 剤 として 再 生 されることもある 25

図 表 16 エッチング 液 の 流 通 フロー エッチング 処 理 事 業 者 廃 液 処 理 業 者 エッチング 液 メーカー 塩 化 第 二 銅 溶 液 銅 含 有 量 に 応 じて 有 価 で 取 引 ( 中 和 処 理 する 場 合 ) 排 水 一 般 的 な 銅 回 収 中 和 排 水 処 理 事 業 者 ( 地 方 政 府 等 ) 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 等 による 再 生 処 理 銅 の 販 売 廃 液 処 理 業 者 ( 中 和 処 理 しない 場 合 ) 塩 化 第 二 鉄 溶 液 銅 回 収 スラッジ 産 業 廃 棄 物 処 理 事 業 者 銅 の 販 売 転 売 または 廃 棄 ( 適 正 処 理 せず) エッチング 液 再 生 処 理 事 業 者 塩 化 鉄 を 水 質 浄 化 剤 ( 工 業 廃 水 用 )として 販 売 再 生 エッチング 液 ( 資 料 ) 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 26

(2) 江 蘇 省 におけるエッチング 廃 液 の 発 生 状 況 エッチング 処 理 事 業 者 は 工 業 園 区 に 多 く 立 地 しているものと 考 えられる 江 蘇 省 においては 多 数 の 工 業 園 区 が 立 地 している 蘇 州 市 無 錫 市 南 京 市 等 に 多 くのエッチング 処 理 事 業 者 が 集 積 しているものと 見 られる 特 に 蘇 州 市 では 中 国 資 本 の 電 子 部 品 メーカーに 加 えて 台 湾 資 本 日 本 資 本 の 電 子 部 品 メーカー が 数 多 く 立 地 している エッチング 処 理 事 業 者 は 統 計 上 電 子 機 器 事 業 者 や 金 属 加 工 事 業 者 に 含 まれ ると 考 えられるため 統 計 から 直 接 事 業 者 数 データを 得 ることは 難 しい そこで 中 国 全 土 のPCBメーカーの 数 から 江 蘇 省 に 立 地 するエッチング 処 理 事 業 者 数 の 推 計 を 試 みる 中 国 プリント 基 板 産 業 協 会 ( 中 国 印 制 电 路 行 业 协 会 )によれば 中 国 には1,500のPCBメーカーの56%が 珠 江 デルタ 地 域 38%が 長 江 デルタ 地 域 に 立 地 している また 中 国 統 計 年 鑑 2009によれば 長 江 デルタ 地 域 ( 上 海 市 江 蘇 省 浙 江 省 )の 集 積 回 路 生 産 量 のうち 59%を 江 蘇 省 で 生 産 している こ れらのデータから 推 計 すると 江 蘇 省 のPCBメーカーの 企 業 数 は1,500 38% 59%=336 社 程 度 と 推 定 される 図 表 17 江 蘇 省 における 国 家 級 開 発 区 山 東 省 連 雲 港 経 済 技 術 開 発 区 連 雲 港 出 口 加 工 区 安 徽 省 南 通 経 済 技 術 開 発 区 鎮 江 出 口 加 工 区 南 京 経 済 技 術 開 発 区 南 京 高 新 技 術 産 業 開 発 区 南 京 出 口 加 工 区 常 州 高 新 技 術 産 業 開 発 区 無 錫 新 区 無 錫 出 口 加 工 区 浙 江 省 太 湖 旅 遊 余 暇 区 南 通 出 口 加 工 区 張 家 港 保 税 区 昆 山 出 口 加 工 区 昆 山 経 済 技 術 開 発 区 蘇 州 工 業 園 区 上 海 市 蘇 州 新 区 蘇 州 高 新 区 出 口 加 工 区 蘇 州 工 業 園 区 出 口 加 工 区 ( 資 料 ) 中 国 開 発 区 審 核 公 告 目 録 国 家 生 態 工 業 示 範 園 区 名 単 27

江 蘇 省 全 体 のエッチング 液 需 要 は 約 16 万 tと 推 計 され 地 級 市 別 では 蘇 州 市 無 錫 市 南 京 市 等 の 蘇 南 地 域 の 需 要 が 多 いと 推 計 された なお 塩 化 第 二 鉄 液 以 外 のエッチング 液 の 大 部 分 は 塩 化 第 二 銅 液 であると 見 られる 図 表 18 江 蘇 省 におけるエッチング 液 需 要 ( 推 計 値 ) 地 級 市 エッチング 液 ( 全 種 類 )(t) 塩 化 第 二 鉄 液 (t) 南 京 市 11,300 1,130 無 錫 市 20,100 2,010 常 州 市 6,600 660 蘇 州 市 86,600 8,660 鎮 江 市 4,500 450 南 通 市 6,800 680 揚 州 市 6,300 630 泰 州 市 4,500 450 徐 州 市 3,000 300 連 雲 港 市 1,700 170 淮 安 市 7,100 710 塩 城 市 1,800 180 宿 遷 市 200 20 江 蘇 省 合 計 160,500 16,050 ( 資 料 ) 各 種 資 料 より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 推 計 江 蘇 省 内 のエッチング 廃 液 処 理 事 業 者 へのヒアリングによれば エッチング 廃 液 の 発 生 量 は エッチング 液 の 販 売 量 に 比 べて1.5 倍 程 度 の 量 が 存 在 する この ことから 江 蘇 省 全 体 で 約 24 万 tのエッチング 廃 液 が 排 出 されていると 推 計 さ れる( 図 表 19) エッチング 廃 液 の 性 状 については 中 国 企 業 の 廃 液 は 日 本 企 業 のものと 比 べて ニッケルやクロムの 濃 度 が 高 いという 特 徴 がある また 中 国 では 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムによるエッチング 液 の 延 命 処 理 が 行 われることから 日 本 企 業 に 比 べ てナトリウム 濃 度 が 高 いという 特 徴 がある ( 図 表 20) 28

図 表 19 江 蘇 省 におけるエッチング 廃 液 の 排 出 量 ( 推 計 値 ) 地 級 市 エッチング 液 ( 全 種 類 )(t) 塩 化 第 二 鉄 液 (t) 南 京 市 17,000 1,700 無 錫 市 30,100 3,010 常 州 市 10,000 1,000 蘇 州 市 129,900 12,990 鎮 江 市 6,700 670 南 通 市 10,200 1,020 揚 州 市 9,400 940 泰 州 市 6,700 670 徐 州 市 4,500 450 連 雲 港 市 2,500 250 淮 安 市 10,600 1,060 塩 城 市 2,700 270 宿 遷 市 300 30 江 蘇 省 合 計 240,700 24,070 ( 資 料 ) 各 種 資 料 より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 推 計 図 表 20 エッチング 廃 液 の 性 状 ( 代 表 例 ) ( 単 位 :g/l) 会 社 名 Fe 2+ Fe 3+ Cu Ni Cr Na 日 本 A 社 88.3 93.5 51.6 0.84 0.64 0.01 日 本 B 社 16.1 136 2.21 2.31 2.45 0.022 日 本 C 社 50.6 151 31.7 0.76 0.038 0.015 日 本 D 社 67.1 149 0.67 3.284 3.44 0.031 中 国 A 社 51.75 138.1 45.59 0.531 0.142 3.857 中 国 B 社 27.65 146.4 2.573 11.82 7.664 11.799 中 国 C 社 65.16 130.1 0.457 5.537 11.43 8.361 ( 資 料 ) 株 式 会 社 アステック 入 江 平 成 21 年 度 新 資 源 循 環 推 進 事 業 報 告 書 29

中 国 のエッチング 液 市 場 に 関 する 調 査 報 告 14 によれば 2011 年 の 中 国 全 土 のエッ チング 液 の 消 費 量 は 塩 化 第 二 銅 や 塩 化 第 二 鉄 等 を 含 めて 72 万 kl/ 年 程 度 であ る( 図 表 14) 中 国 で 最 も 一 般 的 である 塩 化 銅 エッチング 液 の 比 重 は1.4 程 度 で あるため 中 国 では 約 100 万 t/ 年 のエッチング 液 需 要 が 存 在 すると 見 られる 中 国 のエッチング 廃 液 事 業 者 へのヒアリングによれば エッチング 液 のうち 塩 化 第 二 鉄 の 割 合 は1 割 程 度 であることから 10 万 t/ 年 程 度 の 塩 化 第 二 鉄 液 の 需 要 が 存 在 すると 推 測 される また 同 文 献 によれば 中 国 の 塩 化 第 二 鉄 の 生 産 能 力 は 固 体 換 算 で4 万 t/ 年 である 塩 化 第 二 鉄 液 の 濃 度 が40% 前 後 であることを 考 慮 すれば このデータからも 中 国 の 塩 化 鉄 エッチング 液 需 要 は 10 万 t/ 年 程 度 で あると 推 定 できる 江 蘇 省 の 各 地 級 市 の 需 要 については 各 種 データから 推 計 する( 図 表 18) こ こでは 図 表 15に 示 したエッチング 液 の 消 費 地 分 布 華 東 地 域 の 省 別 集 積 回 路 生 産 量 15 江 蘇 省 地 級 市 別 のハイテク 産 業 企 業 生 産 高 16 処 理 許 可 量 17 を 用 いて 下 記 の 式 から 推 計 した また エッチング 液 全 体 に 占 める 塩 化 第 二 鉄 液 の 割 合 は 1 割 として 推 計 した E = E 記 号 E : エッチング 液 の 需 要 P P Q i IC E E P P : 集 積 回 路 生 産 量 hightech waste china east china IC, jiangsu IC, east P P hightech, i hightech, jiangsu : ハイテク 産 業 企 業 ( 高 技 術 企 業 )の 生 産 高 : エッチング 廃 液 の 処 理 許 可 量 Q + Q waste, i waste, jiangsu 1 2 添 字 china : 中 国 全 土 east : 華 東 地 域 jiangsu : 江 蘇 省 i : 各 地 級 市 14 中 国 市 場 研 究 網 中 国 エッチング 液 市 場 需 給 状 況 調 査 報 告 ( 中 国 蚀 刻 液 市 场 供 需 状 况 调 查 报 告 ) 15 中 国 国 家 統 計 局 中 国 統 計 年 鑑 2009( 中 国 统 计 年 鉴 2009) 16 江 蘇 省 統 計 局 江 蘇 統 計 年 鑑 2011( 江 苏 统 计 年 鉴 2011) 17 江 蘇 省 環 境 保 護 庁 危 険 廃 棄 物 経 営 許 可 証 発 行 状 況 表 (2011 年 6 月 時 点 )( 江 苏 省 环 保 厅 危 险 废 物 经 营 许 可 证 颁 发 情 况 表 ) 30

(3) 江 蘇 省 におけるエッチング 廃 液 の 処 理 状 況 塩 化 鉄 タイプのエッチング 液 の 場 合 無 害 化 処 理 された 後 再 びエッチング 液 の 原 料 など(このほかには 浄 化 剤 の 原 料 など)として 循 環 利 用 されることが 多 い ため エッチング 廃 液 の 処 理 事 業 者 はしばしばエッチング 新 液 の 販 売 者 も 兼 ねて いる 江 蘇 省 上 海 市 におけるエッチング 液 の 販 売 企 業 としては 図 表 22に 示 すよ うな 事 業 者 が 存 在 する エッチング 廃 液 の 処 理 も 併 せて 実 施 している 企 業 が 多 く 廃 液 を 原 料 としてエッチング 液 のリサイクルを 行 っていることが 伺 われる 江 蘇 省 内 でもっともエッチング 処 理 事 業 者 が 立 地 している 蘇 州 市 についてエ ッチング 廃 液 を 排 出 する 可 能 性 がある 主 要 事 業 者 として( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 図 表 23~ 図 表 24に 示 すような 事 業 者 が 存 在 する 中 国 一 般 の 傾 向 と 異 なり 中 国 国 内 でも 有 数 の 製 造 業 集 積 地 域 である 蘇 州 市 では 塩 化 鉄 タイプのエッチン グ 処 理 を 採 用 する 事 業 者 が 比 較 的 多 く 見 受 けられる 図 表 21 蘇 州 市 内 におけるエッチング 廃 液 処 理 工 場 の 様 子 ( 資 料 ) 昆 山 中 環 実 業 有 限 公 司 ホームページ(http://www.ks-zhsy.com/index.html) 31

図 表 22 江 蘇 省 及 び 上 海 市 におけるエッチング 液 の 販 売 企 業 企 業 名 称 上 海 北 蔡 綜 合 利 用 有 限 公 司 ( 上 海 北 蔡 综 合 利 用 有 限 公 司 ) 住 所 上 海 南 漚 老 港 工 業 園 区 同 発 路 868 号 上 海 緑 澄 助 剤 廠 ( 上 海 绿 澄 助 剂 厂 ) 上 海 市 青 浦 区 昆 山 市 大 洋 環 境 浄 化 有 限 公 司 ( 昆 山 市 大 洋 环 境 净 化 有 限 公 司 ) 上 海 新 禹 固 廃 処 理 有 限 公 司 ( 上 海 新 禹 固 废 处 理 有 限 公 司 ) 上 海 盛 龍 化 工 有 限 公 司 ( 上 海 盛 龙 化 工 有 限 公 司 ) 上 海 入 江 環 境 科 技 有 限 公 司 ( 上 海 入 江 环 境 科 技 有 限 公 司 ) 常 州 市 清 流 水 処 理 剤 有 限 公 司 ( 常 州 市 清 流 水 处 理 剂 有 限 公 司 ) 昆 山 市 千 灯 鎮 百 家 蕩 工 業 区 上 海 南 漚 老 港 工 業 園 区 上 海 奉 賢 洪 廟 洪 南 工 業 開 発 区 嘉 定 工 業 区 北 区 興 慶 路 江 蘇 省 常 州 市 邹 区 鎮 鶴 溪 村 販 売 されているエッチング 液 の 想 定 用 途 エッチング 処 理 汚 水 処 理 浄 水 剤 等 エッチング 処 理 酸 化 剤 浄 水 剤 等 エッチング 処 理 浄 化 剤 等 エッチング 処 理 染 料 工 業 の 酸 化 剤 有 機 合 成 工 業 の 触 媒 汚 水 処 理 等 工 業 廃 水 処 理 PCBエッチン グ 処 理 ステンレスのエッチ ング 処 理 等 銅 製 品 アルミ 製 品 などのエ ッチング 処 理 生 活 用 水 の 高 純 度 凝 結 剤 汚 水 処 理 PCBエッチング 処 理 ステンレスエッチング 処 理 触 媒 等 販 売 されている 主 力 エッチ ング 液 の 主 成 分 塩 化 鉄 塩 化 鉄 アルカリ 性 塩 化 銅 塩 化 鉄 塩 化 鉄 塩 化 鉄 ( 年 間 生 産 規 模 : 約 15000 t) 塩 化 鉄 ( 年 間 生 産 規 模 : 約 25000 t) 塩 化 鉄 ( 生 産 規 模 :200t/ 日 ) 販 売 価 格 ( 元 /t) 1000~1500 元 ( 購 入 量 所 在 地 運 輸 コスト 等 により 異 なる) 塩 化 鉄 : 1000~1300 元 塩 化 銅 : 6000~8000 元 ( 購 入 量 により 異 なる) 1000-1300 元 ( 購 入 量 により 異 なる) 1200 元 前 後 ( 購 入 量 により 異 なる) 800-1200 元 ( 購 入 量 により 異 なる) 1200 元 前 後 ( 購 入 量 により 異 なる) 800-1200 ( 購 入 量 により 異 なる) 廃 液 回 収 も 可 廃 液 回 収 も 可 廃 液 回 収 も 可 廃 液 回 収 も 可 備 考 - 日 本 のASTEC 入 江 株 式 会 社 が2006 年 に 設 立 した 外 商 独 資 企 業 投 資 総 額 1500 万 米 ドル 危 険 廃 棄 物 運 営 許 可 を 有 する 今 のところは 汚 水 処 理 用 塩 化 鉄 し か 生 産 していないが エッチング 処 理 事 業 を 展 開 する 計 画 がある 宜 興 方 晶 科 技 有 限 公 司 ( 宜 兴 方 晶 科 技 有 限 公 司 ) 江 蘇 省 宜 興 市 周 鉄 鎮 半 導 体 液 晶 電 気 メッキ 等 永 融 特 殊 化 学 ( 蘇 州 ) 有 限 公 司 ( 永 融 特 殊 化 学 ( 苏 州 ) 有 限 公 司 ) 昆 山 市 千 灯 三 廃 浄 化 有 限 公 司 ( 昆 山 市 千 灯 三 废 净 化 有 限 公 司 ) ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 江 蘇 省 蘇 州 市 工 業 園 区 蘇 虹 西 路 81 号 A2 昆 山 市 千 灯 鎮 精 細 化 工 区 何 家 浜 路 9 号 華 東 華 南 地 域 に 所 在 する PCBメーカーのエッチング 処 理 用 途 PCBエッチング 処 理 現 在 主 にクロムエッチング 液 ITOエッチング 液 を 生 産 (エッチング 液 の 設 計 生 産 規 模 : 年 間 10000t) 塩 化 鉄 塩 化 鉄 塩 化 鉄 エッチング 液 は2012 年 3 月 か ら 生 産 開 始 予 定 生 産 規 模 は 年 間 3000tほど 2000 元 前 後 ( 購 入 量 により 異 なる) - 1000~1300 元 ( 購 入 量 により 異 なる) 廃 液 回 収 も 可 32

企 業 名 称 蘇 州 巓 力 電 子 有 限 公 司 ( 苏 州 巅 力 电 子 有 限 公 司 ) 昆 山 靖 恩 五 金 有 限 公 司 ( 昆 山 靖 恩 五 金 有 限 公 司 ) 太 子 隆 電 子 科 技 有 限 公 司 ( 太 子 隆 电 子 科 技 有 限 公 司 ) 昆 山 万 威 電 子 科 技 有 限 公 司 ( 昆 山 万 威 电 子 科 技 有 限 公 司 ) 卓 力 達 電 子 有 限 公 司 ( 卓 力 达 电 子 有 限 公 司 ) 蘇 州 市 盛 達 工 芸 電 路 板 蔽 ( 苏 州 市 盛 达 工 艺 电 路 板 厂 ) 図 表 23 江 蘇 省 蘇 州 市 内 ( 市 区 部 及 び 県 級 市 )におけるエッチング 処 理 事 業 者 (1) 住 所 蘇 州 市 相 城 区 黄 橋 鎮 旺 盛 路 昆 山 市 民 営 科 技 工 業 園 中 環 路 88 号 昆 山 市 長 江 南 路 36 号 昆 山 市 周 市 鎮 陸 杏 路 89 号 昆 山 市 玉 山 水 秀 路 1318 号 蘇 州 市 相 城 区 黄 橋 鎮 占 上 開 発 区 エッチング 処 理 の 有 無 ( or ) ( ) エッチング 処 理 を 行 っている 主 な 商 品 携 帯 電 話 部 品 アルミ ステンレス 光 学 格 子 装 飾 ナイフ 工 芸 品 エレベータ 用 装 飾 版 コンピュータ 部 品 陳 列 棚 等 通 信 機 器 部 品 : 携 帯 電 話 の 金 属 ボタン 類 ( 鋼 片 / 銅 片 ) 装 飾 カバー 遮 光 カバー 防 塵 カバー 等 の 金 属 部 品 光 学 機 器 部 品 : 光 学 エンコーダーのエンコーディングディス ク 光 学 格 子 蛍 光 表 示 管 (VFD)のセグメント 格 子 光 学 式 煙 感 知 器 の 防 虫 ネット 金 属 工 芸 品 : 金 属 製 しおり 壁 掛 け 装 飾 画 金 属 製 名 刺 そ の 他 金 属 工 芸 品 その 他 メッキ 製 品 : 金 属 ランプカバー ピーラー( 皮 むき 機 の 歯 ) 円 盤 カッター 金 属 看 板 等 金 管 楽 器 ラジエター 放 熱 部 品 等 携 帯 電 話 装 飾 カバー 遮 光 カバー 金 属 ボタン 類 防 塵 カバー 等 の 金 属 部 品 果 物 ジューサーの 金 属 ブレード 部 品 等 光 学 機 器 部 品 : 光 学 エンコーダーのエンコーディングディス ク 蛍 光 表 示 管 (VFD)のセグメント 格 子 光 学 式 煙 感 知 器 の 防 塵 マスク エッチング 金 属 加 工 贈 答 用 品 : 精 密 エッチング 及 びプレス 加 工 によるメッキ 加 工 ブランドマーク 金 属 製 しおり 等 通 信 機 器 部 品 : 携 帯 電 話 の 装 飾 品 金 属 ボタン 類 表 面 板 防 塵 カバー 等 の 金 属 部 品 各 種 金 属 メッキ 部 品 全 般 使 用 するエッチン グ 液 の 種 類 主 に 塩 化 鉄 (FeCl3) 主 に 塩 化 鉄 (FeCl3) 主 に 塩 化 鉄 (FeCl3) 塩 化 鉄 (FeCl3) 塩 化 鉄 (FeCl3) エッチング 液 の 年 間 消 費 量 もしくはエッチング 処 理 を 行 っている 製 品 の 生 産 量 エッチング 液 : 50-100t/ 月 エッチング 液 :10t/ 月 以 上 製 品 販 売 額 : 800-900 万 元 /2010 年 2011 年 全 自 動 エッチング 処 理 設 備 及 び 清 浄 度 クラス10 万 のク リーンルームを 備 え 製 品 の 生 産 量 は 日 産 5 万 個 エッチング 加 工 製 品 の 生 産 量 は 日 産 10 万 個 ( 金 属 板 A4 判 の 大 きさを 基 準 ) エッチング 液 の 販 売 もおこ なう ( 注 )エッチング 処 理 の 有 無 の 列 の は 電 話 にてヒアリング 確 認 済 み ( )は 電 話 が 通 じず 机 上 調 査 で 得 られた 情 報 によりエッチング 処 理 有 を 判 断 した ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 33

図 表 24 江 蘇 省 蘇 州 市 内 ( 市 区 部 及 び 県 級 市 )におけるエッチング 処 理 事 業 者 (2) 企 業 名 称 蘇 州 市 合 発 金 属 蝕 刻 蔽 ( 苏 州 市 合 发 金 属 蚀 刻 厂 ) 蘇 州 高 新 区 致 能 模 具 蔽 ( 苏 州 高 新 区 致 能 模 具 厂 ) 堯 普 光 電 科 技 ( 昆 山 ) 有 限 公 司 ( 尧 普 光 电 科 技 ( 昆 山 ) 有 限 公 司 ) 華 億 電 子 五 金 製 品 有 限 公 司 ( 华 亿 电 子 五 金 制 品 有 限 公 司 ) 住 所 蘇 州 市 斉 心 路 6 号 蘇 州 市 高 新 区 嵩 山 路 228 号 昆 山 市 昆 山 市 開 発 区 周 市 鎮 康 庄 路 68 号 無 錫 市 復 興 路 151 号 機 械 大 厦 602 室 エッチング 処 理 の 有 無 ( or ) ( ) ( ) ( ) エッチング 処 理 を 行 っている 主 な 商 品 フォトエッチング 技 術 によるステンレス 鋼 銅 鉄 等 の 各 種 金 属 部 品 自 動 車 向 け 皮 革 柄 エッチング 部 品 各 種 金 属 金 型 表 面 凹 凸 文 字 加 工 ( 看 板 デザイン 板 ) 等 ステンレス アルミ 合 金 等 の 金 属 部 品 電 子 回 路 基 板 使 用 するエッチン グ 液 の 種 類 エッチング 液 の 年 間 消 費 量 もしくはエッチング 処 理 を 行 っている 製 品 の 生 産 量 塩 化 鉄 (FeCl3) 及 び 塩 化 銅 (CuCl2) エッチング 加 工 製 品 の 生 産 量 は 日 産 1 万 個 ( 金 属 板 A4 判 の 大 きさを 基 準 ) 工 作 機 械 用 部 品 プレス 機 械 用 部 品 エッチング 加 工 部 品 精 密 金 型 の 開 発 製 造 精 密 金 属 部 品 無 錫 鋒 佳 ステンレス 鋼 有 限 公 司 ( 无 锡 锋 佳 不 锈 钢 有 限 公 司 ) 無 錫 市 蠡 園 東 紅 電 梯 装 潢 配 套 蔽 ( 无 锡 市 蠡 园 东 红 电 梯 装 潢 配 套 厂 ) 無 錫 市 無 錫 南 方 不 銹 鋼 市 場 913 号 無 錫 蠡 園 胡 田 庄 1 号 エレベータ 装 飾 板 ステンレス 板 コイル ステンレス 鏡 面 加 工 デザインエッチング 加 工 版 ( 主 にエレベータ 製 造 企 業 向 け) エッチング 加 工 によるチタン 等 鏡 面 金 属 版 装 飾 デザイン 板 ( 各 種 模 様 立 体 凹 凸 加 工 ) 等 主 に 塩 化 鉄 (FeCl3) 塩 化 鉄 (FeCl3) エッチング 加 工 製 品 の 生 産 量 は 日 産 1 万 個 ( 金 属 板 A4 判 の 大 きさを 基 準 ) ( 注 )エッチング 処 理 の 有 無 の 列 の は 電 話 にてヒアリング 確 認 済 み ( )は 電 話 が 通 じず 机 上 調 査 で 得 られた 情 報 によりエッチング 処 理 有 を 判 断 した ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 34

(4) エッチング 廃 液 の 排 出 及 び 回 収 処 理 における 法 規 制 体 系 全 体 概 要 エッチング 処 理 事 業 者 は エッチング 処 理 及 び 処 理 後 の 水 洗 処 理 を 行 っており エッチング 処 理 工 程 からはエッチング 廃 液 が 水 洗 工 程 からはエッチング 液 の 成 分 を 含 む 廃 水 が 発 生 する( 図 表 25) 事 業 所 廃 水 の 排 出 については 水 汚 染 防 治 法 によってその 排 出 方 法 及 び 基 準 が 定 められており エッチング 処 理 後 の 水 洗 工 程 で 発 生 する 廃 水 についても 定 めら れた 排 水 基 準 を 遵 守 する 必 要 がある なお 水 質 の 基 準 は 放 出 先 の 水 域 によっ て1 級 ( 飲 用 水 水 源 ) 2 級 ( 一 般 水 域 ) 3 級 ( 終 末 処 理 場 につながる 下 水 道 ) に 分 かれる また 特 に 無 錫 市 をはじめとする 太 湖 流 域 では 中 央 政 府 が 定 める 全 国 基 準 に 加 えてさらに 独 自 の 上 乗 せ 規 制 が 課 せられるため 概 して 厳 しい 排 水 基 準 となっている 一 方 エッチング 廃 液 は 固 体 廃 棄 物 汚 染 環 境 防 治 法 ( 以 下 固 体 法 )の 管 理 対 象 となる 固 体 法 では 名 称 から 想 起 される 廃 棄 物 の 定 義 よりも より 広 い 範 囲 の 廃 棄 物 を 規 制 対 象 に 含 めており 固 体 廃 棄 物 を 固 体 あるいは 半 固 体 の 廃 棄 物 質 および 液 体 廃 棄 物 や 容 器 に 入 った 気 体 廃 棄 物 も 対 象 と 定 義 している 固 体 廃 棄 物 の 中 でも 特 に 有 害 性 の 高 い 廃 棄 物 については 国 家 危 険 物 廃 棄 物 リスト 18 により 危 険 廃 棄 物 に 指 定 されている また リストに 記 載 がない 廃 19 棄 物 についても 危 険 廃 棄 物 の 識 別 基 準 を 上 回 る 場 合 は 危 険 廃 棄 物 として 管 理 する 必 要 がある 酸 または 塩 化 第 二 鉄 により 銅 板 をエッチングした 廃 液 は 国 家 危 険 物 廃 棄 物 リスト の 中 で HW22( 銅 含 有 廃 棄 物 )に 指 定 されており 231-006-22 という 廃 棄 物 コードが 割 り 当 てられている また ニッケル 板 をエッチングした 廃 液 は HW46(ニッケル 含 有 廃 棄 物 )として 処 理 する 必 要 が ある 20 危 険 廃 棄 物 は 1999 年 10 月 より 施 行 されている 危 険 廃 棄 物 マニフェスト 管 理 弁 法 に 従 って 厳 格 に 管 理 しなければならない( 図 表 26) 18 危 険 廃 棄 物 リストは1998 年 に 公 布 されたが 経 済 や 技 術 の 発 展 に 伴 い 2008 年 に 新 しいリストが 公 布 されている 19 危 険 廃 棄 物 の 識 別 基 準 としては 腐 食 性 識 別 (GB5085.1-1996) 急 性 毒 性 初 期 選 別 (GB5085.2-1996) 浸 出 毒 性 識 別 (GB5085.3-1996)がある 20 危 険 廃 棄 物 リストでは HW46(ニッケル 含 有 廃 棄 物 )の 中 にエッチング 廃 液 という 記 述 は 見 られ ないが エッチング 廃 液 の 処 理 を 行 っている 企 業 の 中 に 廃 棄 物 コード 261-087-46(ニッケル 化 合 物 の 生 産 工 程 で 生 じる 残 渣 または 廃 棄 物 ) の 経 営 許 可 証 を 取 得 している 企 業 が 存 在 することから 危 険 廃 棄 物 として 処 理 する 必 要 があると 考 えられる 35

図 表 25 エッチング 処 理 事 業 者 からの 廃 水 廃 液 発 生 とその 処 理 に 係 る 関 連 法 規 制 < 国 家 基 準 > 汚 水 総 合 排 出 基 準 (GB 8978-1996 ) 水 排 汚 水 染 関 防 連 治 規 法 制 に よ る エッチング 処 理 その 他 の 事 業 系 排 水 エッチング 処 理 事 業 者 水 洗 乾 燥 放 流 先 の 水 域 によって 基 準 が 異 なる 1 級 ( 飲 料 水 水 源 ) 2 級 ( 一 般 水 域 ) 3 級 ( 下 水 道 ) 固 体 治 廃 法 棄 に 物 よ る 環 規 境 制 汚 染 防 エッチング 廃 液 の 排 出 運 搬 事 業 者 マニフェスト 管 理 が 必 要 エッチング 廃 液 の 運 搬 処 理 事 業 者 エッチング 廃 液 の 処 理 危 険 廃 棄 物 の 経 営 許 可 証 を 有 する 企 業 へ 収 集 処 理 を 委 託 し なければならない 危 険 廃 棄 物 に 関 する 経 営 許 可 証 が 必 要 越 境 移 動 を 行 う 際 には 移 出 移 入 両 方 の 行 政 部 局 から の 許 可 が 必 要 危 険 廃 棄 物 に 関 する 経 営 許 可 証 が 必 要 ( 資 料 ) 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 図 表 26 マニフェストの 流 れ 第 1 票 第 2 票 ( 控 え) ( 戻 す) 4 排 出 者 ( 保 存 ) 第 1 票 ( 控 え) 1 運 搬 業 者 第 3 票 3 6 受 入 業 者 ( 保 存 ) 第 4 票 5 第 2 票 ( 控 え) 2 第 2 票 ( 戻 す) 第 5 票 7 移 出 元 環 保 局 移 入 先 環 保 局 1 排 出 者 は 引 き 渡 しの 際 に 第 1 票 に 必 要 事 項 を 記 入 して 第 1 票 の 控 えを 保 存 する 2 排 出 者 は 第 2 票 を 移 出 元 の 環 保 局 に 提 出 する 3 運 搬 業 者 は 運 搬 終 了 後 必 要 事 項 を 記 入 し マニフェストごと 受 入 企 業 に 渡 す 4 受 入 業 者 は 第 1 票 と 第 2 票 の 控 えを 廃 棄 物 の 受 け 入 れ 日 から10 日 以 内 に 排 出 業 者 に 渡 す 5 排 出 者 は 第 1 票 を 保 存 し 第 2 票 の 控 えは2 日 以 内 に 移 出 元 の 環 保 局 に 提 出 する 6 受 入 企 業 は 第 3 票 を 運 搬 業 者 に 戻 し 第 4 票 は 残 して 保 存 する 7 受 入 企 業 は 廃 棄 物 の 受 け 入 れ 日 から2 日 以 内 に 移 入 先 の 環 保 局 に 第 5 票 を 渡 す マニフェストは5 年 間 保 管 しなければならない( 第 10 条 ) ( 資 料 ) 吉 田 綾 (2007) 中 国 における 産 業 廃 棄 物 リサイクル 政 策 日 本 貿 易 振 興 機 構 アジア 経 済 研 究 所 アジア 各 国 における 産 業 廃 棄 物 リサイクル 政 策 情 報 提 供 事 業 報 告 書 より 作 成 36

エッチング 廃 液 の 排 出 者 エッチング 廃 液 の 排 出 者 は 固 体 法 に 従 って 危 険 廃 棄 物 の 運 搬 処 理 を しか るべき 経 営 許 可 証 ( 危 険 廃 棄 物 の 運 搬 処 理 に 関 する 事 業 許 可 )を 有 する 企 業 に 委 託 しなければならない また マニュフェストの 管 理 において 指 定 されたマニ ュフェスト 票 の 記 入 管 理 を 行 う 必 要 があるほか 移 出 元 の 環 境 保 護 局 に 指 定 さ れたマニュフェスト 票 を 提 出 する 必 要 がある その 他 エッチング 後 の 水 洗 工 程 で 発 生 する 廃 水 についても 水 汚 染 防 治 法 に 定 められた 排 水 基 準 を 遵 守 する 必 要 がある エッチング 廃 液 の 運 搬 業 者 エッチング 廃 液 の 収 集 を 行 う 事 業 者 は 県 以 上 の 環 境 保 護 局 から 経 営 許 可 証 を 所 得 する 必 要 がある エッチング 廃 液 の 運 搬 業 者 は 排 出 者 同 様 指 定 されたマ ニュフェスト 票 の 記 入 管 理 が 求 められる また 固 体 法 では 行 政 区 を 越 えて 廃 棄 物 の 処 理 を 行 うことを 制 限 している 危 険 廃 棄 物 には 該 当 しない 通 常 の 工 業 廃 棄 物 であれば 省 レベル 以 上 での 越 境 が 制 限 されており 危 険 廃 棄 物 であれば 市 ( 地 級 市 )レベル 以 上 での 越 境 を 制 限 している( 図 表 27) 法 律 上 移 出 移 入 両 方 の 行 政 部 局 からの 許 可 が 得 られれば 移 動 は 可 能 とさ れているが 危 険 廃 棄 物 処 理 業 者 のヒアリング 調 査 などによれば 域 外 の 危 険 廃 棄 物 の 受 入 許 可 を 移 入 先 の 市 から 得 ることは 難 しく 危 険 廃 棄 物 の 発 生 量 と 処 理 量 において 需 給 のミスマッチが 起 きていると 言 われている 21 図 表 27 市 を 越 える 工 業 廃 棄 物 危 険 廃 棄 物 の 移 動 の 制 限 ( 通 常 の 固 体 廃 棄 物 の 移 動 ) 固 体 廃 棄 物 の 移 出 貯 蔵 処 理 に 際 しては 移 出 地 の 省 レベル 環 境 保 護 関 連 部 署 ( 省 直 轄 市 自 治 区 レベル)に 対 して 申 請 を 行 う 必 要 がある 移 出 地 の 環 境 保 護 関 連 部 署 では 移 入 地 の 省 レベル 環 境 保 護 関 連 部 署 ( 同 上 ) の 同 意 を 得 た 後 固 体 廃 棄 物 の 移 出 を 許 可 することができる( 改 正 固 体 法 第 23 条 ) ( 危 険 廃 棄 物 の 移 動 ) 危 険 廃 棄 物 の 移 出 に 際 しては 政 府 関 連 既 定 に 従 って 危 険 廃 棄 物 マニュフ ェストへの 記 入 を 行 わなければいけないほか 移 出 地 の 市 レベル( 区 を 有 する 市 (= 地 級 市 )) 以 上 の 環 境 保 護 関 連 部 署 に 対 して 申 請 を 行 う 必 要 が ある 移 出 地 の 環 境 保 護 関 連 部 署 では 移 入 地 の 市 レベル 環 境 保 護 関 連 部 署 ( 同 上 )の 同 意 を 得 た 後 危 険 廃 棄 物 の 移 出 を 許 可 することができる( 改 正 固 体 法 第 59 条 ) ( 無 断 で 廃 棄 物 を 他 の 省 自 治 区 直 轄 市 へ 移 転 し 貯 蔵 処 理 した 場 合 ) 以 下 のうち 一 つでも 違 反 行 為 があった 場 合 県 レベル 以 上 の 環 境 保 護 部 署 がこれを 追 求 し 違 反 行 為 の 停 止 に 尽 力 するほか 事 業 者 に 対 しては 罰 金 が 科 せられる( 第 1 項 及 び 第 8 項 の 場 合 は5,000 元 以 上 5 万 元 以 下 第 2 項 21 2008 年 8 月 の 上 海 化 学 工 業 区 太 古 升 達 廃 料 処 理 有 限 公 司 2011 年 1 月 の 日 系 リサイクル 企 業 への 現 地 調 査 37

~ 第 7 項 の 場 合 は1 万 元 以 上 10 万 元 以 下 の 罰 金 )( 改 正 固 体 法 第 68 条 ) (1) 国 家 既 定 に 照 らし 合 わせて 工 業 廃 棄 物 の 申 告 及 びその 内 容 に 虚 偽 があった 場 合 (2) 一 時 的 に 利 用 がなく また 利 用 もできない 工 業 廃 棄 物 について 貯 蔵 及 び 安 全 に 保 管 分 類 するための 設 備 や 場 所 を 建 設 しない 場 合 さらに 無 害 化 の 処 理 を 講 じない 場 合 (3) 淘 汰 ( 使 用 禁 止 ) 期 限 リストに 入 った 設 備 や 淘 汰 設 備 を 他 者 の 使 用 に 任 せた 場 合 (4) 工 業 廃 棄 物 の 環 境 汚 染 防 止 施 設 や 場 所 を 無 断 で 閉 鎖 放 置 取 り 除 いた 場 合 (5) 自 然 保 護 区 風 景 名 勝 区 飲 用 水 水 源 保 護 区 基 本 農 田 保 護 区 及 びその 他 特 別 な 保 護 が 必 要 とされる 区 域 内 において 工 業 廃 棄 物 の 集 中 保 管 及 び 処 理 を 行 うための 施 設 を 建 設 したり また 生 活 ご みの 埋 立 施 設 を 建 設 した 場 合 (6) 固 体 廃 棄 物 を 無 断 で 越 境 させ( 省 自 治 区 直 轄 市 ) 保 管 処 理 を 行 った 場 合 (7) 工 業 廃 棄 物 の 拡 散 流 失 漏 出 その 他 環 境 汚 染 に 対 してしかる べき 防 止 措 置 を 講 じない 場 合 (8) 輸 送 中 に 固 体 廃 棄 物 を 紛 失 または 遺 失 させた 場 合 ( 資 料 ) 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 仮 訳 エッチング 廃 液 の 処 理 業 者 危 険 廃 棄 物 の 貯 蔵 処 理 を 行 う 企 業 は 収 集 を 行 う 場 合 と 同 様 に 県 以 上 の 環 境 保 護 局 から 経 営 許 可 証 を 取 得 する 必 要 がある また 処 理 業 者 は 指 定 されたマ ニュフェストの 管 理 を 行 う 必 要 があるほか 移 入 先 の 環 境 保 護 局 へ 指 定 されたマ ニュフェストの 提 出 を 行 う 必 要 がある 図 表 29に 江 蘇 省 における 危 険 廃 棄 物 経 営 許 可 証 (エッチング 廃 液 関 連 のみ) の 取 得 企 業 を 示 す 江 蘇 省 においては 工 業 園 区 が 最 も 集 中 している 蘇 州 市 にエ ッチング 廃 液 処 理 事 業 者 多 いことがわかる 許 可 されている 処 理 量 を 地 級 市 別 に 比 較 すると 蘇 州 市 が254,000t 無 錫 市 が35,000t 淮 安 市 が24,300t 南 通 市 が11,800t 南 京 市 が8,000tである 特 に 蘇 州 市 内 の 昆 山 市 呉 江 市 蘇 州 高 新 区 などにエッチング 廃 液 処 理 事 業 者 が 集 中 していることがわかる 図 表 28 江 蘇 省 におけるエッチング 廃 液 処 理 施 設 ( 例 ) ( 資 料 ) 昆 山 市 千 灯 三 废 净 化 有 限 公 司 ( 銅 エッチング 廃 液 処 理 を 実 施 )ウェブページ (http://www.0512118114.com/wshy/seller/index/69052) 38

図 表 29 江 蘇 省 におけるエッチング 廃 液 処 理 事 業 者 企 業 名 地 級 市 行 政 級 別. 処 理 品 目 昆 山 市 亞 盛 環 保 回 収 利 用 有 限 公 司 ( 昆 山 市 亚 盛 环 保 回 收 利 用 有 限 公 司 ) 昆 山 市 中 環 実 業 有 限 公 司 ( 昆 山 市 中 环 实 业 有 限 公 司 ) 昆 山 市 大 洋 環 境 浄 化 有 限 公 司 ( 昆 山 市 大 洋 环 境 净 化 有 限 公 司 ) 昆 山 市 千 灯 三 廃 浄 化 有 限 公 司 ( 昆 山 市 千 灯 三 废 净 化 有 限 公 司 ) 蘇 州 時 鉆 環 保 実 業 有 限 公 司 ( 苏 州 时 钻 环 保 实 业 有 限 公 司 ) 呉 江 市 黎 里 助 剤 厰 ( 吴 江 市 黎 里 助 剂 厂 ) 呉 江 市 震 澤 富 通 化 工 厰 ( 吴 江 市 震 泽 富 通 化 工 厂 ) 呉 江 市 阮 氏 化 工 有 限 公 司 ( 吴 江 市 阮 氏 化 工 有 限 公 司 ) 蘇 州 華 鋒 化 学 工 業 有 限 公 司 ( 苏 州 华 锋 化 学 有 限 公 司 ) 蘇 州 中 環 友 縁 化 学 有 限 公 司 ( 苏 州 中 环 友 缘 化 学 有 限 公 司 ) 蘇 州 天 地 環 境 科 技 有 限 公 司 ( 苏 州 天 地 环 境 科 技 有 限 公 司 ) 蘇 州 市 栄 望 環 保 科 技 有 限 公 司 ( 苏 州 市 荣 望 环 保 科 技 有 限 公 司 ) 無 錫 福 鋒 化 工 有 限 公 司 ( 无 锡 福 锋 化 工 有 限 公 司 ) 無 錫 中 環 資 源 再 生 有 限 公 司 ( 无 锡 中 环 资 源 再 生 有 限 公 司 ) 江 陰 中 鑫 資 源 再 生 有 限 公 司 ( 江 阴 中 鑫 资 源 再 生 有 限 公 司 ) 漣 水 県 依 順 環 保 有 限 公 司 ( 涟 水 县 依 顺 环 保 有 限 公 司 ) 淮 安 市 天 龍 再 生 利 用 有 限 公 司 ( 淮 安 市 天 龙 再 生 利 用 有 限 公 司 ) 啓 東 市 北 新 無 機 化 工 厰 ( 启 东 市 北 新 无 机 化 工 厂 ) 処 理 許 可 量 (t/ 年 ) 蘇 州 市 昆 山 市 PCB エッチング 廃 液 (HW22) 29,000 蘇 州 市 蘇 州 市 蘇 州 市 昆 山 市 昆 山 市 昆 山 市 銅 エッチング 廃 液 シアン 化 物 の 混 入 がない 銅 めっき 廃 液 26,000 (HW22) 酸 性 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 18,500 アルカリ 性 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 1,500 銅 含 有 塩 化 第 二 鉄 廃 液 (HW22) 10,000 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 30,000 蘇 州 市 昆 山 市 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 5,000 蘇 州 市 蘇 州 市 蘇 州 市 蘇 州 市 蘇 州 市 蘇 州 市 呉 江 市 呉 江 市 呉 江 市 蘇 州 高 新 区 蘇 州 高 新 区 呉 中 区 酸 性 アルカリ 性 の 銅 エッチン グ 廃 液 (HW22) 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 回 路 基 板 の 銅 エッチング 液 (HW22) 40,000 2,000 30,000 20,000 12,000 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 24,000 ニッケル 含 有 廃 液 (HW46) 1,200 蘇 州 市 相 城 区 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 6,000 無 錫 市 無 錫 市 無 錫 新 区 無 錫 新 区 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 18,000 7,000 無 錫 市 江 陰 市 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 10,000 淮 安 市 漣 水 県 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 20,000 淮 安 市 楚 州 区 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 4,300 南 通 市 啓 東 市 南 京 永 磁 化 工 厰 ( 南 京 永 磁 化 工 厂 ) 南 京 市 棲 霞 区 南 京 晶 環 資 源 再 生 発 展 有 限 公 司 ( 南 京 晶 环 资 源 再 生 发 展 有 限 公 司 ) 南 京 市 溧 水 県 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) 11,800 ニッケル 含 有 廃 液 (HW46) 200 ニッケル 含 有 塩 化 第 二 鉄 廃 液 (HW46) 回 路 基 板 の 銅 エッチング 廃 液 (HW22) ( 注 )エッチング 廃 液 と 思 われる 品 目 で 許 可 を 取 得 している 企 業 を 抜 粋 銅 エッチング 廃 液 の 処 理 許 可 とともにニッケル 含 有 廃 液 の 処 理 許 可 も 取 得 している 場 合 それも 記 載 している ( 資 料 ) 江 蘇 省 環 境 保 護 庁 危 険 廃 棄 物 経 営 許 可 証 発 行 状 況 表 (2011 年 6 月 時 点 )( 江 苏 省 环 保 厅 危 险 废 物 经 营 许 可 证 颁 发 情 况 表 ) より 三 菱 UFJリサーチ&コンサルティング 作 成 3,000 5,000 39

4 上 海 市 - 蘇 州 市 間 における 危 険 廃 棄 物 の 越 境 回 収 事 例 エッチング 処 理 事 業 者 の 集 積 する 蘇 州 市 と 上 海 市 に 立 地 するエッチング 廃 液 のリサイクル 事 業 者 を 例 にした 場 合 以 下 のような 危 険 廃 棄 物 の 越 境 回 収 事 例 を 確 認 することができた 会 社 概 要 エ ッ チ ン グ 廃 液 の 回 収 状 況 エ ッ チ ン グ 廃 液 の 処 理 状 況 備 考 調 査 項 目 事 業 概 要 従 業 員 数 年 間 売 り 上 げ 取 扱 い 可 能 な 危 険 廃 棄 物 今 後 の 事 業 拡 張 の 可 能 性 年 間 の 処 理 実 績 主 な 顧 客 処 理 手 数 料 エッチング 廃 液 の 処 理 方 法 主 な 同 業 他 社 図 表 30 上 海 緑 澄 助 剤 廠 ( 上 海 绿 澄 助 剂 厂 ) ネット 検 索 電 話 ヒアリング 等 の 結 果 1993 年 に 設 立 上 海 市 青 浦 区 に 位 置 し 排 ガス 廃 水 銅 ニッケルを 含 む 廃 液 廃 酸 廃 溶 剤 などの 危 険 廃 物 処 置 等 のプロジェクト 設 計 技 術 開 発 技 術 コンサルタント EPC 省 エネ 技 術 等 に 関 するサービスを 提 供 する 研 究 開 発 設 計 加 工 製 造 施 工 を 一 体 化 したハイテク 環 境 企 業 である 資 本 金 1600 万 元 総 面 積 90ムー シニアエンジニア3 人 を 含 め 従 業 員 の 数 は50 人 以 上 年 間 売 り 上 げは 不 明 そのほか 倉 庫 面 積 は600 平 方 メートルで うち 銅 を 含 む 廃 液 の 保 存 槽 2 つ(100m3/1 槽 当 たり) ニケッルを 含 む 廃 液 の 保 存 槽 2つ(412m3/1 槽 当 たり)がある HW22( 銅 を 含 む 廃 液 ) HW34( 廃 酸 ) HW46(ニケッルを 含 む 廃 液 ) を 処 理 する 許 認 可 を 有 する 塩 化 鉄 を 主 成 分 とするエッチング 廃 液 の 処 理 ができる いまのところは 事 業 拡 張 する 予 定 はない 銅 を 含 むエッチング 廃 液 (HW22)の 年 間 処 理 規 模 は3500tほど ニッケルを 含 む 廃 液 (HW46)の 年 間 処 理 規 模 は8000tほど 主 な 顧 客 は 市 内 のPCB 生 産 企 業 である 市 内 市 外 に 関 わらず 同 社 の 新 エッチング 液 を 購 入 すれば 回 収 処 理 を 請 け 負 うことはできる 1tあたりの 処 理 手 数 料 は300~500 元 ほどである ただし 銅 を 含 むエ ッチング 廃 液 ならば 銅 の 含 有 率 によって 値 段 が 変 わる たとえば 銅 の 含 有 率 が6%を 越 える 場 合 は 処 理 手 数 料 不 要 のうえに1tあたり100~200 元 ほどの 費 用 を 支 払 って 購 入 する 形 になる 場 合 がある 塩 化 鉄 等 を 追 加 して 新 たにエッチング 液 として 販 売 している 再 販 売 品 の 品 質 保 証 について 特 に 新 品 と 異 なるところはない 契 約 時 点 でエッチング 液 の 成 分 に 対 する 条 件 を 明 確 にし 購 入 者 は 製 品 を 受 け 取 る 際 に 契 約 条 件 を 満 たしているかどうかをチェックし 合 格 であれば 引 き 取 り 合 格 しなければ 引 き 取 らなくて 良 い 1 上 海 恩 超 環 保 科 技 有 限 公 司 ( 上 海 恩 超 环 保 科 技 有 限 公 司 ) HW22の 年 間 処 理 規 模 : 銅 を 含 む 固 形 廃 棄 物 2900t 銅 を 含 む 酸 性 液 体 廃 棄 物 6700t 銅 を 含 むアルカリ 性 液 体 廃 棄 物 2400t 2 上 海 潔 申 実 業 有 限 公 司 ( 上 海 洁 申 实 业 有 限 公 司 ) HW22 年 間 処 理 規 模 :3000t 3 上 海 敦 煌 加 工 廠 ( 上 海 敦 煌 化 工 厂 ) HW22 年 間 処 理 規 模 :5000t 原 則 上 不 可 ただし 同 社 から 新 液 を 購 入 した 場 合 回 収 を 考 える 域 外 からの 回 収 可 否 域 外 ( 上 海 市 以 外 )からのエッチング 廃 液 などの 処 理 を 引 き 受 けることが 可 能 だが 原 液 は 同 社 から 購 入 した 場 合 に 限 定 する ( 資 料 ) 日 本 テピア 作 成 40