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1 第 3 種郵便物認可平成 23 年 9 月 19 日印刷発行家 ( 毎週月曜日発行畜衛生 ) 週 No.3170 報平成 (Vol. 23 LXⅢ 年 9 月 No. 1237) 日 No ( 11 ) No.3170 農林水産省消費 安全局畜水産安全管理課 動物衛生課 平成 22 年家畜衛生関連情報第 Ⅲ 四半期 (7~9 月分 ) 289 動物医薬品再審査結果について 295 家畜衛生レポート ( 茨城県より ) 295 家畜衛生関連情報 平成 22 年第 Ⅲ 四半期 (7~9 月分 ) 危機管理体制整備対策による報告 1 伝染性疾病発生状況 疾病名 前年同期累計戸数頭羽数 ( 死廃数 ) ( 牛 ) 牛コロナウイルス病 都道府県名 発生確認状況 発生戸数 発生頭羽数 死廃頭羽数 北海道 富山 福井 奈良 広島 計 ( 16 ) 年累計 牛ロタウイルス病北海道 茨城 栃木 千葉 計 ( 15 ) 年累計 牛 RS ウイルス病 秋田 山形 千葉 愛知 三重 新潟 石川 京都 岡山 徳島 長崎 計 ( 15 ) 年累計 牛乳頭腫 福井 計 ( 2 ) 年累計 長野 岐阜 福井 鳥取 徳島 サルモネラ症 ( 監視伝染病以外 ) 北海道 岩手 兵庫 岡山 計 愛媛 長崎 大分 ( 4 ) 年累計 牛パスツレラ ( マンヘミア ) 症岩手 宮城

2 ( 2 ) No Animal Hygiene Weekly( 家畜衛生週報 ) 第 山形 福島 栃木 千葉 長野 新潟 富山 福井 兵庫 鳥取 愛媛 大分 計 ( 87 ) 年累計 牛ボツリヌス症 鹿児島 計 ( 10 ) 年累計 悪性水腫 栃木 長野 島根 愛媛 計 ( 20 ) 年累計 牛壊死性腸炎 岩手 長野 三重 新潟 滋賀 京都 島根 徳島 愛媛 福岡 鹿児島 計 ( 20 ) 年累計 偽膜性大腸炎 滋賀 ( 0 ) 年累 牛大腸菌症 北海道 鳥取 徳島 熊本 大分 鹿児島 計 ( 42 ) 年累計 アルカノバクテリウム ピオゲネス感染症 埼玉 滋賀 計 ( 3 ) 年累計 肝膿瘍長野 大分 計 ( 4 ) 年累計 ヒストフィルス ソムニ感染症栃木 鳥取 大分 沖縄 計 ( 3 ) 年累計 牛マイコプラズマ肺炎北海道 福島 愛媛 熊本 計 ( 11 ) 年累計 マイコプラズマによる慢性中耳炎 ( 0 ) 年累 趾乳頭腫症京都 計 ( 0 ) 年累計 クリプトスポリジウム症茨城 栃木 兵庫 長崎 鹿児島 沖縄 計 ( 11 ) 年累計 コクシジウム病山形 福島 栃木 長野 岐阜 愛知 三重 富山 福井 京都 鳥取 島根 岡山 徳島

3 第 3 種郵便物認可家畜衛生週報平成 23 年 9 月 12 日 No ( 3 ) 高知 福岡 熊本 大分 鹿児島 計 ( 43 ) 年累計 ピロプラズマ病 岩手 岐阜 福岡 熊本 鹿児島 計 ( 8 ) 年累計 肝蛭症京都 和歌山 岡山 佐賀 計 ( 2 ) 年累計 乳頭糞線虫症愛知 熊本 計 ( 0 ) 年累計 < 乳房炎 > 黄色ブドウ球菌 静岡 岐阜 香川 計 ( 0 ) 年累計 レンサ球菌岐阜 計 ( 0 ) 年累計 CNS( コアグラーゼ陰性ブドウ球菌 ) 岐阜 計 ( 0 ) 年累計 マイコプラズマ北海道 群馬 奈良 計 ( 0 ) 年累計 プロトセカ香川 熊本 計 ( 0 ) 年累計 レンサ球菌とプロトセカ香川 ( 0 ) 年累 乳房炎 ( 上記以外 ) コリネバクテリウム大腸菌真菌 Staphylococcus carnosus と Pseudomonas spp. < 合併症 > コロナウイルス病とロタウイルス病と乳房炎 (SA) 岐阜 岐阜 岐阜 大阪 計 年累計 兵庫 ( 0 ) 年累 コロナウイルス病と RS ウイルス病と牛マイコプラズマ肺炎 ( 0 ) 年累計 コロナウイルス病とロタウイルス病とクリプトスポリジウム症 5 8 ( 0 ) 年累 コロナウイルス病とパスツレラ症 1 2 ( 0 ) 年累計 コロナウイルス病と牛マイコプラズマ肺炎パスツレラ症 1 4 ( 0 ) 年累計 コロナウイルス病とクリプトスポリジウム症 3 3 ( 0 ) 年累計 ロタウイルス病と大腸菌症 新潟 富山 長崎 計 ( 8 ) 年累計 ロタウイルス病とコクシジウム病 富山 計 ( 0 ) 年累計 ロタウイルス病とクリプトスポリジウム症 北海道 計 ( 4 ) 年累計 RS ウイルス病とパスツレラ症 ( 8 ) 年累計

4 ( 4 ) No Animal Hygiene Weekly( 家畜衛生週報 ) 第 RSウイルス病と牛マイコプラズマ肺炎 3 4 ( 0 ) 年累計 パスツレラ症とヒストフィルス ソムニ感染症 千葉 ( 3 ) 年累計 パスツレラ症と大腸菌症 ( 0 ) 年累 パスツレラ症と牛マイコプラズマ肺炎 岩手 佐賀 熊本 計 ( 9 ) 年累計 コクシジウム病と乳頭糞線虫症 岐阜 高知 計 ( 0 ) 年累計 アルカノ バクテリウム感染症と牛マイコプラズマ肺炎 壊死性腸炎と鼓張症 鹿児島 計 ( 0 ) 年累計 滋賀 ( 0 ) 年累 ( 豚 ) 豚サーコウイルス関連疾病 (PCVAD) 秋田 茨城 栃木 新潟 大分 計 ( 366 ) 年累計 豚ロタウイルス病大分 計 ( 55 ) 年累計 大腸菌症 ( 浮腫病除く ) 宮城 山形 神奈川 新潟 富山 鳥取 愛媛 福岡 長崎 熊本 沖縄 計 ,499 ( 1,000 ) 年累計 54 1, 浮腫病 徳島 愛媛 福岡 長崎 熊本 沖縄 計 ( 321 ) 年累計 豚胸膜肺炎 山形 茨城 千葉 新潟 石川 兵庫 岡山 大分 沖縄 計 ( 233 ) 年累計 豚アクチノバチルス症 千葉 ( 胸膜肺炎除く ) 愛知 計 ( 7 ) 年累計 豚レンサ球菌症 北海道 栃木 新潟 石川 福井 鳥取 徳島 長崎 大分 計 ( 99 ) 年累計 サルモネラ症 群馬 大分 計 ( 10 ) 年累計 豚壊死性腸炎 山形 鳥取 計 ( 14 ) 年累計

5 第 3 種郵便物認可家畜衛生週報平成 23 年 9 月 12 日 No ( 5 ) 豚アルカノバクテリウム ピオゲネス感染症 富山 福井 岡山 計 ( 3 ) 年累計 ヘモフィルス パラスイス感染症 ( グレーサー病 ) 茨城 群馬 新潟 長崎 計 ( 23 ) 年累計 増殖性腸炎山形 鳥取 計 ( 61 ) 年累計 豚パスツレラ症 ( パスツレラ肺炎 ) 群馬 神奈川 富山 福井 京都 兵庫 鳥取 福岡 長崎 計 ( 48 ) 年累計 豚マイコプラズマ病鳥取 ( 6 ) 年累計 コクシジウム病山形 計 ( 8 ) 年累計 豚鞭虫症山形 計 ( 40 ) 年累計 豚回虫症茨城 兵庫 計 ( 0 ) 年累計 大腸菌症と滲出性表皮炎 大腸菌症とアクチノバチルス症 山形 計 ( 0 ) 年累計 ( 0 ) 年累 豚パスツレラ症と豚マイコプラズマ病 山形 ( 1 ) 年累計 豚パスツレラ症とアルカノバクテリウム ピオゲネス感染症 鹿児島 ( 0 ) 年累 豚レンサ球菌症とアルカノバクテリウム ピオゲネス感染症 豚レンサ球菌症と豚胸膜肺炎 滲出性皮膚炎と化膿性髄膜炎 埼玉 ( 0 ) 年累 新潟 ( 0 ) 年累 神奈川 ( 0 ) 年累 ( 鶏 ) 鶏脳脊髄炎 京都 大阪 奈良 愛媛 計 ,608 ( 606 ) 年累計 6 1, 鶏封入体肝炎宮城 秋田 計 ( 160 ) 年累計 13 14,481 3,770 鶏大腸菌症山形 茨城 千葉 1-8 長野 4 1,874 1,861 静岡 岐阜 滋賀 兵庫 鳥取 13 1,284 1,284 徳島 6 20,906 13,110 愛媛 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 計 55 26,402 18, ,888 ( 21,296 ) 年累計 ,595 27,825 鶏壊死性腸炎三重 計 ,947 ( 1,693 ) 年累計

6 ( 6 ) No Animal Hygiene Weekly( 家畜衛生週報 ) 第 鶏ブドウ球菌症長野 鳥取 計 ( 271 ) 年累計 サルモネラ症大分 計 ( 0 ) 年累計 Clostridium septicum 感染症 ( 壊疽性皮膚炎 ) 佐賀 計 ( 0 ) 年累計 緑膿菌滋賀 計 ( 0 ) 年累計 鶏コクシジウム病北海道 青森 山形 栃木 岐阜 新潟 滋賀 大阪 兵庫 徳島 香川 高知 大分 宮崎 鹿児島 1 1,652 1,652 計 26 2,196 1, ,929 ( 1,461 ) 年累計 55 3,616 2,786 鶏回虫兵庫 < 合併症 > 大腸菌症とブドウ球菌症 コクシジウム病とブドウ球菌症 コクシジウム病と大腸菌症 計 ( 0 ) 年累計 兵庫 計 ( 0 ) 年累計 岐阜 計 ( 0 ) 年累計 兵庫 計 ( 531 ) 年累計 5 5, コクシジウム病と大腸菌症クロストリジウム感染症真菌症 香川 計 ( 0 ) 年累計 コクシジウム病と壊死性腸炎 コクシジウム病と真菌性肺炎 2 中毒 代謝病等発生状況 高知 計 ( 0 ) 年累計 愛媛 計 ( 0 ) 年累計 ( 山羊 ) リステリア 富山 ( 1 ) 年累 ( 緬羊 ) レプトスピラ 東京 ( 0 ) 年累 捻転胃虫症 栃木 計 ( 0 ) 年累計 捻転胃虫症と 栃木 仮性結核 計 ( 0 ) 年累計 ( ダチョウ ) 栃木 壊死性腸炎 ( 0 ) 年累 疾病名前年同期累計戸数頭羽数 ( 死廃数 ) 都道府県名 発生確認状況 発生戸数 発生頭羽数 死廃頭羽数 ( 牛 ) 大脳皮質壊死症 大分 計 ( 8 ) 年累計 分娩性低 Ca 血症 島根 ( 乳熱 産前 産後起立不能症 ) 計 ( 14 ) 年累計 白筋症大分 ( 1 ) 年累 ビタミン A 欠乏症島根 徳島 計 ( 2 ) 年累計 脂肪壊死症富山 ( 8 ) 年累計 尿石症富山 鳥取 計 ( 5 ) 年累計

7 第 3 種郵便物認可家畜衛生週報平成 23 年 9 月 12 日 No ( 7 ) 尿毒症 滋賀 ( 0 ) 年累 キョウチクトウ中毒 島根 計 ( 0 ) 年累計 エンドファイト中毒 徳島 計 ( 0 ) 年累計 ( 豚 ) セレン及びビタミン E 欠乏症 山形 ( 0 ) 年累 動物医薬品再審査結果について 製剤名申請会社名承認日期間終了 再審査結果通知番号 再審査結果通知日 リレキシペット錠 75 株式会社ビルバックジャパン H H 動薬第 4775 号 H リレキシペット錠 300 株式会社ビルバックジャパン H H 動薬第 5280 号 H リレキシペット錠 600 株式会社ビルバックジャパン H H 動薬第 5281 号 H 家畜衛生レポート ( 茨城県より ) 茨城県鹿行家畜保健衛生所 3 月の東日本大震災で被災された多くの方々に心からお見舞い申し上げます また 今回の震災で茨城県の一部も被災しました 復興にあたり全国の方々から暖かいご支援を頂きありがとうございました Ⅰ 概要鹿行地域は茨城県東南部に位置し 南北に延びた帯状の地形で 東は太平洋 西は霞ヶ浦に面し 中央部に北浦が入りくんでおり比較的平坦で広大な土地を有しております 管内は Jリーグ鹿島アントラーズのホームタウン鹿嶋市 清らかな水と色とりどりのあやめが咲く潮来市 漁業が盛んで水産加工品が特産の神栖市 帆引き船に観光乗船できる行方市 メロンの産出額が全国 1 位の鉾田市の計 5 市から構成されています 温暖な気候により北部では畑作 南部では稲作を中心とした農業と沿岸部では漁業が展開される一方 鹿島臨海工業地帯の開発整備により工業集積を有する産業拠点として バランス の取れた特色ある地域となっています そして鹿行地域は 畜産の盛んな地域であり 特に豚の飼養頭数が多く 現在 農家戸数 108 戸で 241,300 頭 ( 県内の豚飼養頭数の 39.5%) の豚が飼養されるほどの国内でも有数の豚生産地となっております Ⅱ 組織体制茨城県には当所の他に3ヵ所 ( 県北 県南 県西 ) 計 4ヵ所の家畜保健衛生所があります 内部構成は防疫課と衛生指導課の2 課制で 職員数は所長以下 防疫主査 防疫課 3 名 指導課 3 名嘱託員 1 名の計 9 名 ( 獣医師 8 名 事務職員 1 名 ) です Ⅲ 主な取り組み茨城県は平成 20 年 12 月にオーエスキー病 (AD) 防疫対策実施要領が改正され 清浄化対策を進めています 中でも養豚密集地域である鹿行地域は地域ぐるみで生産者とともに AD 清浄化に向けて取り組んでいます 当初は 地域の現状を把握する目的で各生産者への聞き取り調査と抗体検査を実施し 抗体検査の結果に基づく農場毎の適切なワクチン接種の徹底を指導し 定期的な抗体検査による抗

8 ( 8 ) No Animal Hygiene Weekly( 家畜衛生週報 ) 第 体保有状況の確認 さらには AD 清浄豚の導入と維持といった AD に対する生産者の衛生意識の向上や衛生対策の指導を呼びかけてきました その結果 検査頭数の AD 野外抗体陽性率は第 Ⅰ 期目 (H20.12 ~ H21.11) と第 Ⅱ 期目 (H21.12 ~ H22.11) で比較してみると 23.9% が 15.4% に低下していました また 陽性農家戸数でみてみると 管内農場の約半数は AD 浸潤農場ですが そのうち繁殖豚と肥育豚ともに感染がみられる農場は 33% に減少しております の地域から AD ウイルスの量が減少し 少しずつではありますが 着実に清浄化が進んできていることを実感しています この取り組みを通して 今後も生産者とともに鹿行地域の AD 清浄化を目指していきたいと考えています 検査頭数の陽性率 (%) 農家戸数の陽性率 (%) Ⅰ 23.9 Ⅱ 15.4 繁殖のみ 37.3 繁殖のみ 繁殖 肥育 19.9 繁殖 肥育 50.9 繁殖のみ 18.8 繁殖のみ 繁殖 肥育 13.1 繁殖 肥育 33.3 繁殖豚の尾根部採血の様子 今回の取り組みを始めた当初は 生産者との間にどこかぎこちない所もありましたが 今では信頼関係が生まれ 検査に協力的な生産者も増えてきました 中には AD が農場から無くなったおかげで他の疾病も治まってきた と笑顔を見せてくれる方々もいます これまで地域ぐるみで実施してきた AD ワクチン接種の推進と定期的な抗体検査により こ 最後になりましたが 茨城県では今回の震災による放射性物質の影響に対して 適切かつ計画的に農畜水産物の検査を実施しています 今後も安全で安心な農産品を多くの消費者の方々に提供するため 関係者一丸となって努力してまいります どうぞみな様で安心してご賞味ください 通信 9 月に入っても暑さが続いています 最近は 台風が大きな勢力を保ったまま上陸することが多くなり 各地で深刻な被害が報告されています 被害に遭われた方々が一刻も早く元の生活に戻れるよう願います 5 日の通信欄で 昨年度に発生した高病原性鳥インフルエンザに係る疫学調査の中間取りまとめ (8 月 30 日公表 ) について触れました 渡り鳥の本格的な飛来の時期が近づいてきましたので 家きんにおける発生予防について具体的な提言を紹介します まず 野鳥 野生動物の侵入防止対策です 防鳥ネットの設置や鶏舎壁等の穴 隙間を塞ぐなど 鶏舎内への侵入ルートの遮断が大切です また 鶏舎の周囲に樹木が植えられている場合 その樹木を止まり木にして野鳥が頻繁に来ることがあります 鶏舎内外の整理 整頓 清掃に心がけることに加え 不要な樹木等は撤去しましょう ネズミの駆除も重要です 駆除方法は様々あるものの特効的なものがないので 専門業者等に相談したり 駆除に係る講習会等に積極的に参加し 自らの農場に合った駆除方法を採用しましょう 他に消毒の徹底などが提言されています 生産者の方だけではなく 都道府県 市町村 関係団体 獣医師等の養鶏関係者が一体となって対応することが必要です 毎週月曜日発行 家畜衛生週報 編集 発行 : 農林水産省消費 安全局畜水産安全管理課 動物衛生課 03(3502)8111 内線 東京都千代田区霞が関