Title 京都大学学術情報リポジトリの現状と課題 Author(s) 後藤, 慶太 Citation (2006) Issue Date URL Right Type Presentation Textvers

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耶秋
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1 Title 京都大学学術情報リポジトリの現状と課題 Author(s) 後藤, 慶太 Citation (2006) Issue Date URL Right Type Presentation Textversion author Kyoto University

2 京都大学学術情報リポジトリの現状と課題 2006 年 8 月 29 日 ( 火 ) 京都大学附属図書館情報管理課電子情報掛後藤慶太 goto@kulib.kyoto-u.ac.jp

3 本日の内容機関リポジトリとは何かシリアルズクライシス ( 学術雑誌の危機 ) オープンアクセス運動その他京都大学学術情報リポジトリ CSI 事業構築体制今後の予定と課題

4 機関リポジトリとは何か Institutional Repository(=IR) の訳語学術機関リポジトリレポジトリとも表記機関別の e プリントアーカイブ機関内で生産されたさまざまな知的生産物を電子的に収集蓄積保存し機関内外に原則として無償で公開発信するためにインターネット上に設置された電子書庫情報発信拠点世界的な潮流になりつつある

5 世界の機関リポジトリカナダ 32 米国 200 スウェーデン 28 英国 77 ベルギー 10 オランダ 19 フランス 32 ドイツ 65 イタリア 24 スペイン 17 ブラジル 45 日本 17 北海道大学北海道大学大学院理学院数学専攻筑波大学千葉大学東京大学早稲田大学名古屋大学ほかインド22 オーストラリア 28 全世界で 730 を超えるリポジトリ Registry of Open Access Repositories ( 調べ )

6 機関リポジトリとは何か < 背景 > Serials Crisis( 学術雑誌の危機 ) 90 年代以降市場の寡占化価格高騰購読中止値上げ購読中止悪循環日本の大学全体の外国雑誌購読数 : 89 年約 40,000 タイトル現在 20,000 タイトル程度まで激減研究者からすると論文の読者減少

7 機関リポジトリとは何か < 背景 > オープンアクセス運動学術情報へのあらゆる障壁のないアクセス 1) オープンアクセス誌の出版掲載論文を無償で利用者に公開する電子ジャーナル ( 参照 ) 2) セルフアーカイブ著者が自分の研究成果を機関リポジトリや自身のホームページから無料で公開する

8 機関リポジトリとは何かセルフアーカイブそもそも論文をインターネットに出していいのか ( 著作権?) Green Journalの増加 Green Journalとはプレプリント or ポストプリント or プレ + ポストのセルフアーカイブを許諾しているジャーナル ( ただし著者版 ) (94%Green!) [ 参考 : 日本の学協会の許諾状況 ]

9 機関リポジトリとは何かこのような世界的潮流を受けて学術情報基盤の今後の在り方について ( 報告 ) 平成 18 年 3 月 23 日科学技術学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術情報基盤作業部会 ( 機関リポジトリは ) 大学からの情報発信力の強化や大学の社会に対する説明責任の履行の観点からまたオープンアクセスへの対応という観点からも有用な手法

10 機関リポジトリとは何か < 期待される効果利点 > 教育研究成果の Visibility( 視認性 ) とアクセシビリティの向上社会に対する大学の教育研究活動の説明責任と社会還元大学で生み出された知的生産物の長期保存商業出版社が独占する現行の学術出版システムに対する代替システム ( 遠い将来?)

11 機関リポジトリとは何か被引用率 5.6 倍アップ Stevan Harnad, Tim Brody, Comparing the Impact of Open Access(OA)vs. Non-OA Articles in the Same Journals, D-Lib Magazine, v.10, no.6(june 2004) <

12 機関リポジトリとは何かメタデータ交換による広範な流布, 相互運用 OAI-PMH(Open Archives Initiative Protocol for Metadata Harvesting) データブロバイダ各ローカルのリポジトリ.OAI-PMH によりメタデータを開示サービスブロバイダ OAI-PMH によりデータブロバイダからメタデータをハーベストし, 付加価値のあるサービスを提供する JuNii( 国立情報学研究所 ),OAIster( ミシガン大学 ) 等

13 機関リポジトリとは何か [ 教育研究成果の例 ] 学術雑誌掲載論文紀要論文学位論文科学研究費報告書学会発表資料 COE 研究成果講義資料教材本学主催シンポジウム記録貴重資料画像展示会資料 etc 著作権? 知的財産権?

14 京都大学学術情報リポジトリ構築のきっかけ次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 =CSI(Cyber Science Infrastructure) 事業 (NII による委託事業 ) : 最先端学術情報基盤の構築推進のため, 大学研究機関との連携及び支援を目的 : ネットワーク系とコンテンツ系の二本柱平成 17 年度 19 大学に委託される平成 18 年度 57 大学に委託される

15 京都大学学術情報リポジトリ構築体制学術情報リポジトリ検討委員会京都大学における学術情報発信システムとしての機関リポジトリについて検討するため理事 ( 情報基盤担当 ) の下に学術情報リポジトリ検討委員会 ( 以下委員会という ) を置く ( 学術情報リポジトリ検討委員会要項第 1 条 ) 13 部局から委員が参加

16 京都大学学術情報リポジトリ構築体制検討委員会の下に置かれるシステム構築作業部会データ登録, 活用に必要なソフトウェアや実装機能の開発, プロトタイプの構築を担当制度整備作業部会著作権, 知的財産権に関する調査研究, リポジトリの管理運営指針の策定を担当コンテンツ形成作業部会登録すべきデータの種類, フォーマット, 利用提供のあり方についての検討指針の策定を担当

17 京都大学学術情報リポジトリ IR システムスペック日本 HP 社製 ProLiant DL385 CPU: AMD Opteron メモリ :13GB ストレージ :576GB OS: SUSE LINUX Enterprise Server 9 IR ソフトウェア : DSpace 1.3.2

18 京都大学学術情報リポジトリ

19 京都大学学術情報リポジトリ今年度の予定数理解析研究所講究録の電子化北大東大と共同で国内数学分野文献アーカイブの構築と方向性の確立を目ざす学内紀要類 NII の紀要電子化事業によるもの +α 図書館報静脩古い学位論文新しい学位論文, 科研費報告書,Green Journal 文献など

20 京都大学学術情報リポジトリ今後の課題システムの改善簡易な登録機能, 有用なアウトプット etc コンテンツ収集全学図書館としての体制作り, 広報活動登録へのインセンティブ何がインセンティブとして働くか? 現時点では決定的な要素はない

21 参考ホームページ Open Access Japan オープンアクセスの理念と実情に関する情報を日本語で提供, 交換するページ国立情報学研究所次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 NII の委託事業に関する情報を載せたページ

第５期科学技術基本計画における目標値・指標

第５期科学技術基本計画における目標値・指標 7.% 6.% 58.1% 58.9% 59.5% 6.4% 61.% 61.5% 61.7% 61.9% 62.3% 63.5% 63.9% 5.% 4.% 3.% 2.% 1.% 44.4% 45.7% 45.1% 45.1% 44.9% 45.1% 39.2% 4.% 41.1% 41.5% 42.7% 27.6% 28.8% 29.6% 3.6% 31.4% 32.5% 33.5% 34.2%