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13 定住自立圏構想 について 平成 26 年 10 月 総務省地域力創造グループ

14 人口減少社会への積極的対策 ~ 広域連携の推進 ~ 過疎集落等の維持 活性化 目指す方向性 持続可能な集落活性化のため 基幹集落中心に 集落ネットワーク圏 を形成 具体的な支援 地域産業の振興と日常生活機能の確保の取組をハード ソフト両面から支援し 定住環境を整備 集落の組織力を高めるため 地域おこし協力隊や集落支援員などを拡充 定住自立圏構想の推進 目指す方向性 中心市 ( 人口 5 万人程度以上 ) と近隣市町村が連携し 地方圏における 定住の受け皿 を形成 中心市宣言団体 :97 団体 協定締結等圏域 :82 圏域 (H 現在 ) 具体的な支援 全国的に進んでいる医療 福祉 公共交通など生活基盤の確保に向けた取組や ニーズが高まっている産業振興 移住 交流など圏域の活性化に向けた取組を支援 地方中枢拠点都市圏の形成 意義 安倍政権にとって最重要のテーマである地方の活性化のため 相当の人口規模と中核性を備える中心都市と近隣の市町村が連携して 地方中枢拠点都市圏 を形成 役割 1 圏域全体の経済成長のけん引 2 高次の都市機能の集積 3 圏域全体の生活関連機能サービスの向上 実現手法 全国で 61 市が該当 連携協約の導入 先行的なモデルを構築する事業を実施 ( 約 1.3 億円 ) 平成 27 年度から本格的に地方交付税措置を講じ 全国展開 今後 圏域全体の経済のけん引役等の役割を着実に果たしていくため 国としてさらに積極的に支援 集約とネットワーク化で集落を維持 活性化 地方圏の人口流出を食い止める ダム機能 の確保 人口減少社会における反転攻勢の砦 を築く 1

15 定住自立圏構想 の推進 基本的考え方 集約とネットワーク化 中心市と近隣市町村が相互に役割分担し 連携 協力することにより 圏域全体として必要な 生活機能を確保する 定住自立圏構想 を推進し 地方圏における定住の受け皿を形成する 定住自立圏形成へ向けた手続き 国への申請や国の承認が必要ない分権的な仕組 ②定住自立圏形成協定 人口５万人程度以上 中心市と近隣市町村が１対１で 議会の議決を経て締結 昼夜間人口比率１以上 原則３大都市圏外 等 近隣市町村 中心市 ①中心市宣言 ③定住自立圏共生ビジョン 圏域の将来像や推進する具体的取組を記載 定住自立圏に取り組む市町村に対する支援 定住自立圏構想の取組状況 100 特別交付税 包括的財政措置 平成26年度から大幅に拡充 中心市 4,000万円程度 8,500万円程度 近隣市町村 1,000万円 1,500万円 外部人材の活用 地域医療に対する財政措置 中心市と近接し 経済 社会 文化又は住民生 活等において密接な関 係がある市町村 中心市宣言団体数 60 等 各省による支援策 産業振興 教育分野など 定住自立圏構想推進 のための関係各省による事業の優先採択 97 団体 団体 圏域数 団体 82 圏域 ビジョン策定団体数 協定締結等圏域数 協定締結等団体数 延べ３８６団体 H 時点 0 H H H H H H ２

16 定住自立圏構想の取組状況 ( 平成 26 年 10 月 1 日現在 ) 稚内市 名寄市 士別市 旭川市 網走市 小樽市 滝川市 砂川市 富良野市 苫小牧市室蘭市 釧路市 帯広市 函館市 宮古島市 久留米市出雲市鳥取市萩市長浜市 益田市唐津市松江市 米子市八女市浜田市 豊岡市長門市 倉吉市五島市 備前市 西脇市下関市 山口市高松市伊万里市 中津市 洲本市今治市 徳島市 大牟田市 阿南市延岡市 高知市 長崎市いなべ市 日向市宿毛市 四万十市山鹿市 丸亀市 都城市小林市 天草市 鹿屋市観音寺市八代市 薩摩川内市 人吉市 由利本荘市 横手市酒田市 湯沢市鶴岡市 大崎市一関市 山形市 石巻市燕市 長岡市 南相馬市白河市糸魚川市 飯山市 中野市 那須塩原市上田市 大田原市 佐野市本庄市伊勢崎市 旭市 佐久市 美濃加茂市 秩父市 彦根市 飯田市 西尾市 湖西市 松阪市 刈谷市 伊勢市 十和田市 弘前市 大館市 三沢市 八戸市 < 中心市宣言済み市 97 団体 > 定住自立圏共生ビジョン策定済みの市 (82 団体 ) 定住自立圏形成協定締結又は定住自立圏形成方針策定まで終えた市 (6 団体 ) 中心市宣言のみ実施済みの市 (9 団体 ) ( は多自然居住拠点都市 ) 定住自立圏圏域数 ( 及び ) 82 圏域 ( 延べ 38 6 団体 ) うち県境型圏域 :9 圏域 ( 十和田市 三沢市 大田原市 上田市 鳥取市 松江市 米子市 備前市 大牟田市 中津市 都城市を中心市とする圏域 ) 複眼型中心市圏域 :6 圏域 ( 名寄市 士別市 十和田市 三沢市 中野市 飯山市 松江市 米子市 四万十市 宿毛市 滝川市 砂川市を中心市とする圏域 ) 合併 1 市圏域 :23 圏域 ( 大館市 由利本荘市 横手市 伊勢崎市 佐野市 旭市 糸魚川市 湖西市 西尾市 長浜市 出雲市 浜田市 山口市 下関市 長門市 今治市 八女市 唐津市 五島市 山鹿市 天草市 薩摩川内市 宮古島市 ) 3

17 定住自立圏構想の取組状況 ( 平成 26 年 10 月 1 日現在 ) 都道府県宣言済み中心市中心市要件を満たす市 ( 左記を除く ) 1 北海道 2 青森県 小樽市 旭川市 室蘭市 釧路市 網走市 稚内市 帯広市 富良野市 函館市名寄市 士別市 ( 複眼型 ) 滝川市 砂川市 ( 複眼型 ) 苫小牧市 八戸市 弘前市 十和田市 三沢市 ( 複眼型 ) 札幌市 千歳市 石狩市 北見市 伊達市 青森市 五所川原市 むつ市 3 岩手県一関市盛岡市 宮古市 大船渡市 北上市 釜石市 奥州市 4 宮城県石巻市 大崎市仙台市 気仙沼市 5 秋田県 横手市 大館市 湯沢市 由利本荘市 秋田市 能代市 大仙市 6 山形県山形市 鶴岡市 酒田市米沢市 新庄市 東根市 7 福島県南相馬市 白河市福島市 会津若松市 郡山市 いわき市 喜多方市 二本松市 8 茨城県水戸市 日立市 土浦市 常総市 つくば市 鹿嶋市 筑西市 神栖市 9 栃木県 大田原市 那須塩原市 佐野市 宇都宮市 栃木市 小山市 真岡市 日光市 10 群馬県伊勢崎市前橋市 高崎市 桐生市 太田市 渋川市 富岡市 沼田市 11 埼玉県秩父市 本庄市 12 千葉県旭市館山市 13 東京都青梅市 14 神奈川県 ( 中心市要件該当団体なし ) 15 新潟県長岡市 糸魚川市 燕市 新潟市 三条市 柏崎市 新発田市 十日町市 村上市 上越市 佐渡市 南魚沼市 16 富山県富山市 高岡市 魚津市 黒部市 射水市 17 石川県金沢市 七尾市 小松市 18 福井県福井市 敦賀市 越前市 小浜市 19 山梨県甲府市 北杜市 富士吉田市 20 長野県 飯田市 上田市 佐久市中野市 飯山市 ( 複眼型 ) 長野市 松本市 岡谷市 諏訪市 伊那市 21 岐阜県美濃加茂市岐阜市 大垣市 高山市 中津川市 関市 22 静岡県湖西市 23 愛知県刈谷市 西尾市豊田市 安城市 田原市 新城市 24 三重県松阪市 いなべ市 伊勢市津市 四日市市 亀山市 伊賀市 静岡市 浜松市 沼津市 熱海市 富士市 磐田市 袋井市 裾野市 牧之原市 掛川市 御殿場市 都道府県宣言済み中心市中心市要件を満たす市 ( 左記を除く ) 25 滋賀県彦根市 長浜市草津市 栗東市 東近江市 26 京都府福知山市 27 大阪府 ( 中心市要件該当団体なし ) 28 兵庫県西脇市 豊岡市 洲本市姫路市 たつの市 加東市 加西市 29 奈良県天理市 30 和歌山県和歌山市 田辺市 新宮市 31 鳥取県鳥取市 米子市 倉吉市 32 島根県 松江市 浜田市 出雲市 益田市 ( 安来市 近隣市町村として取組済み ) 33 岡山県備前市岡山市 倉敷市 津山市 34 広島県広島市 呉市 三原市 尾道市 福山市 府中市 三次市 庄原市 35 山口県 下関市 山口市 萩市 長門市 宇部市 下松市 岩国市 周南市 36 徳島県徳島市 阿南市 37 香川県 38 愛媛県今治市 39 高知県 40 福岡県 高松市 丸亀市 観音寺市 高知市 四万十市 宿毛市 ( 複眼型 ) 大牟田市 久留米市 八女市 坂出市 松山市 宇和島市 八幡浜市 新居浜市 西条市 大洲市 四国中央市 ( 南国市 近隣市町村として取組済み ) 41 佐賀県唐津市 伊万里市佐賀市 鳥栖市 武雄市 北九州市 福岡市 直方市 飯塚市 田川市 朝倉市 42 長崎県長崎市 五島市佐世保市 島原市 諫早市 43 熊本県 山鹿市 天草市 人吉市八代市 熊本市 玉名市 菊池市 44 大分県中津市大分市 日田市 佐伯市 45 宮崎県 都城市 延岡市 日向市 小林市 宮崎市 日南市 46 鹿児島県鹿屋市 薩摩川内市鹿児島市 出水市 指宿市 霧島市 南さつま市 奄美市 南九州市 47 沖縄県宮古島市那覇市 浦添市 名護市 うるま市 合計 団体が中心市宣言済み 82 圏域 ( 延べ386 団体 ) で定住自立圏形成協定締結又は定住自立圏形成方針策定済み 82 団体が定住自立圏共生ビジョン策定済み 4

18 定住自立圏における取組の具体例 1 ドクターカー運行事業 ( 八戸圏域定住自立圏 ) 圏域内の中核的な医療機関に ドクターカーを配備し ドクターヘリ ( 青森県事業 ) との一体運用を行い 救急医療体制の一層の充実を図る 具体的には ドクターヘリが出動できない場合 ( 夜間 悪天候時等 ) でも ドクターカーが出動し 同乗する医師により救急現場や搬送時の医療行為ができるようにする 運営費については 構成市町村間で費用を負担 関係市町村 : 圏域内の8 市町村 出動状況 H25.4.1~H の状況 ( 平成 25 年度 ) 出動要請 1,214 件八戸市内 930 件階上町 86 件南部町 52 件おいらせ町 36 件五戸町 31 件三戸町 16 件新郷村 12 件田子町 10 件その他 41 件 H21 年度 (H ~H ) 6 件 H22 年度 (H22.4.1~H ) 593 件 H23 年度 (H23.4.1~H ) 1,027 件 H24 年度 (H24.4.1~H ) 1,085 件 八戸市立市民病院に配備したドクターカー 5

19 八戸圏域定住自立圏の具体的な取組 ( 平成 26 年度 ) 中心市名 人口 ( 人 ) 昼夜間人口比率 八戸市 237, 近隣町村名人口 ( 人 ) 近隣町村名人口 ( 人 ) おいらせ町 24,211 南部町 19,853 青森県 平成 22 年国勢調査 三戸町 11,299 階上町 14,699 五戸町 18,712 新郷村 2,851 田子町 6,175 圏域合計 335,415 生活機能の強化 結びつきやネットワークの強化 (1) 医療 医師派遣事業 ドクターカー運行事業 周産期医療体制周知事業 (2) 福祉 ファミリーサポートセンター事業 子育てつどいの広場 高齢者福祉合同研修会等の開催 障害支援区分判定審査事務の共同実施 (3) 産業振興 南郷そば振興センター共同利用事業 勤労者福祉サービスセンター事業 観光 PR 推進事業 (4) 教育 生涯学習情報提供事業 (5) 環境 一般廃棄物不法投棄防止事業 (1) 地域公共交通 八戸圏域公共交通計画の策定 八戸圏域公共交通計画の推進 (2) 地域内外の住民との交流 移住促進 移住関連情報発信事業 移住相談窓口の整備 グリーン ツーリズム推進事業 (3) 安心 安全なまちづくり 安全 安心情報発信事業の圏域拡大 福祉避難所の設置及び圏域での相互利用 圏域マネジメント能力の強化 (1) 圏域内市町村職員の育成 職員合同研修の開催 学官連携地域シンクタンクの活用 (2)NPO 等の活動促進 NPO 等に係る各種情報提供支援体制の構築 その他 中心市宣言 H 協定締結 H ビジョン策定 H 機能連携広域経営推進調査事業 において採択 八戸ワイン産業創出プロジェクト 6

20 定住自立圏における取組の具体例 2 小児救急体制の確保と県境を越えたバス運行事業 ( 九州周防灘地域定住自立圏 ) 小児救急医療体制の確保 基幹病院である中津市民病院に勤務する医師の負担を軽減させ 県境を跨ぐ 24 万人医療圏を支えていくため 新たに小児救急センターを整備 同センターにおいて 大学病院の小児科医等の応援医師による診療により 周辺自治体の小児救急患者の診療体制を確保 コミュニティバス豊前中津線運行事業 実際の生活圏における移動パターンに応じた路線設定を柔軟に行うことで 市役所から市民病院への県境を越えたコミュニティバス路線を新設し 圏域住民の利便性を向上 1 小児救急センター構想図中休小津日児市夜救民間急病のセ院診ンタ療ー()報酬 奨励金 小児科医師 定住自立圏形成自治体 中津市医師会 人材バンク 医師 医師 補助 大学病院 圏域小児医療機関 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1, コミュニティバス利用者推移 8,304 7,989 7,634 6,390 平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度 利用者数 ( 人 ) 平均 12% 増! 7

21 九州周防灘地域定住自立圏の具体的な取組 ( 平成 26 年度 ) 中心市名人口 ( 人 ) 昼夜間人口比率 中津市 84, 県境型 福岡県 大分県 豊前市築上町 上毛町 県境 豊後高田市 近隣町村名人口 ( 人 ) 近隣町村名人口 ( 人 ) 宇佐市 59,008 築上町 19,544 中津市 宇佐市 豊後高田市 23,906 上毛町 7,852 豊前市 27,031 圏域合計 221,653 結びつきやネットワークの強化 平成 22 年国勢調査 (1) 地域公共交通 生活機能の強化 (1) 医療 小児救急センター支援事業 中津市ドクターバンク事業 小児救急医療啓発事業 (2) 教育 中津総合運動場整備事業 オリンピックデーラン中津大会事業 スポーツの力でまちを元気に! 推進事業 コミュニティバス豊前中津線運行事業 (2) 道路等の交通インフラの整備 東九州自動車道建設促進事業 スマート IC 建設事業 (3) 地域内外の住民との交流 移住促進 定住自立圏ナビゲーションシステム事業 UIJ ターン推進事業 空き家バンク調査運営事業 圏域マネジメント能力の強化 中心市宣言 H 協定締結 H ビジョン策定 H (3) 産業振興 勤労者福祉サービスセンター運営事業 木幡記念図書館整備事業 大分北部中核工業団地企業誘致推進事業 (1) 宣言中心市等における人材の育成 交流 中堅職員合同研修事業 圏域マネジメントセミナー事業 圏域職員交流事業 8

22 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 26 年 6 月 24 日閣議決定 )( 抄 ) 第 3 章経済再生と財政健全化の好循環 2. 主な歳出分野における重点化 効率化の考え方 (3) 地方行財政制度 ( 元気な地方を創るための取組の推進 ) 集約とネットワーク化 の考え方に基づき 相当の人口規模と中核性のある都市が近隣市町村と有機的に連携し地域の活性化を図るため 地方中枢拠点都市圏や定住自立圏を形成し 圏域全体の経済成長の牽けん引 高次の都市機能の集積 生活機能サービスの確保 向上といった取組を推進するとともに 条件不利地域における市町村 都道府県の連携の取組を推進する また 広域化に伴う役割分担や費用分担の成功事例を分析し 横展開を促進する 日本再興戦略 改訂 未来への挑戦 -( 平成 26 年 6 月 24 日閣議決定 )( 抄 ) 第二 3 つのアクションプラン一. 日本産業再興プラン 6. 地域活性化 地域構造改革の実現 / 中堅企業 中小企業 小規模事業者の革新 (3) 新たに講ずべき具体的施策 1 地域活性化関連施策をワンパッケージで実現する伴走支援プラットフォームの構築 集約とネットワーク化 の考え方に基づき プラットフォームの構築と連携して地方中枢拠点都市圏 定住自立圏や集落ネットワーク圏の形成等について 2015 年度から全国展開を図るなど積極的に支援を行う 9